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飲み会で聞いたことが、頭から離れない。
かやのさんは子供がいる為に、お父さんが専務であるうちではなくてうちと繋がりのある派遣会社に入った。
そして偶然にもふっかさんが入社していたことを知った彼女は気持ちが抑えられなくなって、
また学生の時のように近づいたと。
「深澤さん、いずれ海外勤務狙いらしいから早乙女さんとのこと受け入れて、出世街道まっしぐらなんじゃない？」
やっぱり彼女とふっかさんのことはほとんどの女性社員の話のネタになっていて、私も自然な流れでそれを知ってしまった。
やっぱりそういうことですか、と
何となく事情はわかってはいたのに、重たいため息はどうしたって止まってはくれなかった。
ラ「ねえ、俺のこと見えてる？」
「…見えてるよ。イケメンです」
ラ「へえ、あっそ。襲われたいんだあ？」
「…ほんっと失礼だよねAセンセ」と
何だか最近ラウくんは私に冷めた目を向けるようになった。
ドサっと押し倒されて真顔でジッと見つめられる。
ん、と唇に食いつかれても食いつかれても
お互いに表情は変わんなくて。
ラ「俺じゃない男がさあ、その目の奥にいるよ？」
「…何で、そんなこと」
ラ「俺、ずーっと見てたからね。昔っから。
…Aちゃんはその時から変わんねーなって感じだなあ」
「ああ、ほんとやんなっちゃう」と
ようやくラウくんが少ししんどそうに笑った。
ラ「ねえ？気づいてた？」
「何が？」
ラ「昔ね、よくうたた寝してたAちゃんにキスしてたんだー俺、」
「あーあ言うつもりなかったのにぃ」と
私の上から降りると、頭の上で手を組んで唇を尖らすラウくん。
「え、うそ。…口？」
ラ「えへへ〜そうって言ったら？…もしかしてはじめてのちゅーだった？」
「いや、違う、けど…」
ラ「ちぇっ！なあんだ〜。残念！！
俺さあ、なんか1人で空回って浮かれててちょーダサいね？」
ははっ、と掠れた声で笑うラウくんの横顔が切なかった。
この子は頭がいいから私の胸の内なんてとっくのとうに分かってたろうな。
「ラウくん、ごめんね。…ラウくんから言って」
ラ「んー、それはやだよね。
どうせならこのモテモテな俺を思いっきり振ってさ、ぐちゃぐちゃに傷つけてよ」
「…何でそんなこというの」
ラ「じゃないと諦め切れないじゃん」
そう言って笑ったラウくんは
今までで1番あどけなかった。
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ありす(プロフ) - コメ失礼します！面白かったです！ふっかさんのキャラも段々照れたりするような感じで、めちゃ可愛かったですし、2人の掛け合いがすっごく良くて、最高でした！！また2人のその後の話も読んでみたいと思いました！ (7月31日 2時) (
レス) @page33 id: b62757b173 (このIDを非表示/違反報告)
Haruno(プロフ) - くさん» く様、コメ返遅くなってしまい大変申し訳ないです！😭せ、せ、世界一！腰抜かしてます😂過去のお話を褒めて頂けて最高に嬉しかったです、ありがとうございます！ (2022年3月16日 22時) (レス) id: dbb7f3d4be (このIDを非表示/違反報告)
く - まじで最高にくっっそ面白かったです最高です私の中では世界一です大袈裟じゃないですharunoさんのお話最高です (2022年3月1日 22時) (レス) @page33 id: 62a0eb8cec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：H a r u n o.
| 作成日時：2021年4月16日 4時
