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翔太さんたちに送ってもらって家に着き、

ガチャリと鍵を回した途端に
見計らっていたかのように隣のドアもバンッ!と
勢いよく開いた。





ラ「…っおかえり!!」


「あ、ラウくん…ただいま」





「俺…ずっと待ってたんだよ?」と言いながら
ラウくんは私に駆け寄ってきて

外だというのに恥ずかし気もなくぎゅうっ…と
私の身体を愛おしそうに抱きしめた。




そしてラウくん、と名前を呼ぶ私の声など聞きもせず

私の首に顔を埋めると唇をつけた。





「っ…ねえ、ここ外だから…」


ラ「じゃあ…中ならいいってこと?」


「えっ、」





そう呟いた瞬間

ひょいっと軽々私を抱えたラウくんは自らの家の方に入り、有無を言わさず寝室のベッドに放ったあと

服に手をかけながら跨って覆い被さってきた。






「まッ、まってまってラウくん…!」


ラ「、だって超待ったもん俺。
…なのに一目も会ってくれなくてさ」


「それは、その、ごめん…。」


ラ「ねえ。謝罪なんかいいから俺のこと満たしてよ。
寂しかったんだから…しっかり受け入れて」







ラウくん、と呟きかけた唇を塞がれて

「ねえ…もう黙って」と荒く吐かれたあと、
またキス。




寂しがりやの小悪魔が暴走したそれは、

捕食者が獲物に喰らいつく様子にとてもよく似ていた。





ラウくんとすると、本当に喰われた(・・・・)って思ってしまう。





もっと、もっと、…と私を無我夢中で求める17歳に

肌も髪も、指も骨の髄までも堪能されたかの如く
ぐったりするほどにぶつけられた寂しさを受け止め続けていたら

あっというまに夜がふけてしまった。





まだ夜は肌寒いというのに汗までかいて息を荒くするラウくんはやっと正気に戻って

同じく息を切らす私を見て「大丈夫…?」と覗き込んだ。





ラ「あ…ごめん俺…余裕なさすぎたかも」


「…ちょっとだけ痛かった…」


ラ「…えっ!?ごめん…!!
ほんっとごめん…!!ねえ大丈夫…!?」






「ヤバい完ッ全にやりすぎた…!」と
頭を抱えて大袈裟に反省するラウくんがおかしくて
思わずクスリと笑う。




そんな私をラウくんは「何その笑い…」と不貞腐れ気味に後ろからきつく抱きしめ、

耳元で囁いた。





ラ「はぁ…ほんっとさあ、ダサいのはわかってるよ。

でもそれだけAちゃんが好きなの俺」





「分かってよ、…先生」と呟いたその声が

何だか消えいりそうで、少し切なかった。





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設定タグ:SnowMan , 深澤辰哉 , ラウール   
作品ジャンル:恋愛
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ありす(プロフ) - コメ失礼します!面白かったです!ふっかさんのキャラも段々照れたりするような感じで、めちゃ可愛かったですし、2人の掛け合いがすっごく良くて、最高でした!!また2人のその後の話も読んでみたいと思いました! (7月31日 2時) (レス) @page33 id: b62757b173 (このIDを非表示/違反報告)
Haruno(プロフ) - くさん» く様、コメ返遅くなってしまい大変申し訳ないです!😭せ、せ、世界一!腰抜かしてます😂過去のお話を褒めて頂けて最高に嬉しかったです、ありがとうございます! (2022年3月16日 22時) (レス) id: dbb7f3d4be (このIDを非表示/違反報告)
- まじで最高にくっっそ面白かったです最高です私の中では世界一です大袈裟じゃないですharunoさんのお話最高です (2022年3月1日 22時) (レス) @page33 id: 62a0eb8cec (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:H a r u n o. | 作成日時:2021年4月16日 4時

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