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クローゼットから「ひぐっ」と嬉しそうな喘ぎが聞こえてきたので咳払いをして牽制する。
あの人隠れる気ないよね
ラウくん思いっきりガンつけて気づいてるような顔してるし。
ラ「ちぇっ、なーんだ。再会したら割といけるかなぁと思ってたのに」
「そんな邪な気持ちで留学してたんだ?」
ラ「でもAちゃん1個言わせて?趣味は悪いと思う」
「
こりゃヤバいなと思った瞬間にはもうクローゼットが開いていて
ひらりと舞うように出てきた半裸ふっかさんがブチギレた様子で仁王立ちしていた。
辰「う"ぉぉおおい‼‼
テメェ自撮り小僧がぁ‼‼うちの彼女に何しやがるッ‼」
ラ「うわぁびっくりしたぁ‼
えっ半裸クローゼットはやばい…それ間男じゃん」
辰「あ"ぁ"‼?間男はおめーだわ‼‼
いーからさっさとその手離せよッ‼‼」
すんごい唾を撒き散らしながらふっかさんは私をラウくんからもぎ取ると思いっきり彼を睨みつけた。
ラウくんは至って余裕でやれやれという仕草をすると
私だけを見て「ヤバいね」と笑って呟いた。
辰「オイテメェ余裕ぶっこいて笑ってんじゃねぇ‼‼」
ラ「あ、おじさんちょっとうるさいかな。
Aちゃん!これむこうのお土産ね!」
「あ、ありがとラウくん…」
辰「もらうなもらうな、あ、やっぱもらえ。
俺が食っちゃうから貸せ」
ラ「…っとお!渡すもんか!きゃははっ!
ほらほら届かないっしょ〜?」
私に渡しかけたお土産をふっかさんが奪おうとして
すかさずラウくんがヒョイっと取り上げてまた怒号が飛ぶというカオス。
何の喧嘩これ?って感じで私はそれが終わるまで体育座りでぼーっとみていた。
ひいひい言うふっかさんで遊び終えたラウくんは
えいっ!とふっかさんのおでこを突っついて私の方へ押しくり、
ひょろい私達は2人ともどもその場に倒れ込んだ。
辰「ッてーなテメェ‼‼」
ラ「Aちゃん泣かしたら許さないからな!
おじさん、あんた前科あるんだからしっかりしてよね!!」
そう言ったラウくんはお土産を思いっきりふっかさんに投げつけると、
「そんなひょろっちいとAちゃん満足しないぞ!」と言って笑った。
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ありす(プロフ) - コメ失礼します!面白かったです!ふっかさんのキャラも段々照れたりするような感じで、めちゃ可愛かったですし、2人の掛け合いがすっごく良くて、最高でした!!また2人のその後の話も読んでみたいと思いました! (7月31日 2時) (レス) @page33 id: b62757b173 (このIDを非表示/違反報告)
Haruno(プロフ) - くさん» く様、コメ返遅くなってしまい大変申し訳ないです!😭せ、せ、世界一!腰抜かしてます😂過去のお話を褒めて頂けて最高に嬉しかったです、ありがとうございます! (2022年3月16日 22時) (レス) id: dbb7f3d4be (このIDを非表示/違反報告)
く - まじで最高にくっっそ面白かったです最高です私の中では世界一です大袈裟じゃないですharunoさんのお話最高です (2022年3月1日 22時) (レス) @page33 id: 62a0eb8cec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:H a r u n o. | 作成日時:2021年4月16日 4時