_ travel 6 . ページ25
.
辰「__んで?どーなの?」
帰って早々玄関の壁に私を押しやり
壁ドンしながら顔を近づけてくる元上司。
「…何もないです、」
辰「いや嘘だね。俺の野生のカンがそう言ってるわ。
何か隠してるよねえ?Aちゃん」
何で酔っ払いのくせにこんなに鋭いんだ…?と思う。
さっきからぎくぎくしっぱなしの私は
絶対目が泳いで挙動不審だったと思う。
それを見かねたふっかさんがあー…と唸って
「こりゃおしおきが必要だねえ?」とあやしく笑う。
「_んっ、」
途端に鋭いキス。
呼吸を忘れてしまいそうな、激しいやつ。
私の指に自分の指を絡めて
ガチ酔いで熱くなった唇で容赦なく塞いでくる。
ちゅっ…と唇が離れた途端に
「…言う気になったか?」とニヤけは一切なしで呟くふっかさん。
「な、なんもないんです!」
辰「はぁいカッチーン!!チャイナ服の刑〜。
こっち来てーはいもう逃さねえ」
フラフラで私の手を引いて歩いていくと、
深澤チョイスの本場チャイナ服を私に押し付けて
大きいクローゼットの中に押し込んだ。
「早く着替えて」「急いで」
「まだ?」「何してんだよ」と急かしまくって
ほんとにパワハラもいいところだ。
めちゃくちゃ嫌だけど…着るしかないからとりあえず着た。
似合わない気がするけど渋々クローゼットのドアを開けると眠そうなふっかさんがパッと顔を上げて、
目をだんだん大きくしていった。
「似合わなくてすみま、…」
辰「……っ
めっっっっっちゃいいじゃん!!!!!
ちょー似合う!!えヤバいんですけど!」
「……え」
辰「んもうかあいいかあいいかあいいよお〜!!
もう無理だ!こっち来い!」
酔っ払いはテンションが異様に高く
そして行動が異常に荒く、グイッ!とぬいぐるみを扱うように私の手を引いてベッドにボフッ!と投げ飛ばした。
辰「さ…、お兄さんとナイトトラベルしようぜ?」
「まだ夜じゃない…」
辰「うっせーわ。かあいいのがいけねんだ。
俺の長年の夢を叶えてくれてありがとう」
これでこそ深澤辰哉、というようなニヤけ顔になり
私の上に馬乗りになって見下ろしてくる。
ハメを外した元上司は今までで1番というほど
私をめちゃくちゃのぐちゃぐちゃにした。
.
1659人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ありす(プロフ) - コメ失礼します!面白かったです!ふっかさんのキャラも段々照れたりするような感じで、めちゃ可愛かったですし、2人の掛け合いがすっごく良くて、最高でした!!また2人のその後の話も読んでみたいと思いました! (7月31日 2時) (レス) @page33 id: b62757b173 (このIDを非表示/違反報告)
Haruno(プロフ) - くさん» く様、コメ返遅くなってしまい大変申し訳ないです!😭せ、せ、世界一!腰抜かしてます😂過去のお話を褒めて頂けて最高に嬉しかったです、ありがとうございます! (2022年3月16日 22時) (レス) id: dbb7f3d4be (このIDを非表示/違反報告)
く - まじで最高にくっっそ面白かったです最高です私の中では世界一です大袈裟じゃないですharunoさんのお話最高です (2022年3月1日 22時) (レス) @page33 id: 62a0eb8cec (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:H a r u n o. | 作成日時:2021年4月16日 4時