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酔い潰れながらぬいぐるみを抱きしめるふっかさんにお水を渡すと、「気きくねえ」と言ってすすった。
「何もすぐ辞めることないじゃないですか。
3月いっぱいで辞めればいいのに、」
辰「だって時間無駄にしたくねえもーん。
アイツに話したら案の定異動はチャラになったし、」
「なに?寂しいの?」と言って
とろんとした目で私を見つめるふっかさん。
「寂しくないって言ったら…嘘になります」
辰「どったの。最近えらく素直だねえ?」
「やっっっっと!家にもあげてくれたし」と言うと
フラフラ四つん這いで私のところへきて
ギュッ…と抱きしめた。
飲みの席でのお酒と、たばこの匂い。
その中にふっかさんの優しい香りをちゃんと感じて
私も背中に手を回す。
辰「ねえ、俺この約1年で何回おあずけ食らった?」
「ええ、わかんない…3回くらいですかね?」
辰「…ねえ。逆に3回も我慢した俺偉くない?」
「偉くはないですって」
辰「ねえ……、いいよね?」
「もう我慢できねぇよ」。
そう言って私の目をじっとみる。
「……言わせないでください」
待て、からのよし。と言われたかのように、
ふっかさんは深い深いキスを私に落とす。
唇を割って、舌を絡める激しいキスを、
待ってましたと言わんばかりに。
辰「ん…ベッドあっち?」
こく、と頷く私を軽々お姫様抱っこして連れて行くなんて、やっぱりこの人は大して酔ってなんかないんじゃないかと思う。
ベッドに降ろされると、恥ずかしい程色んなところにキスをされる。
かあいい、と呟いては顔を覗き込まれて、キス。
どんどんと薄着になっていくたびにふっかさんの身体の熱が伝わって、私の呼吸も荒さを増していく。
その時間。
一言でいうと、幸せだった。
8年前の相手とまたこうして同じ行為をしていても
何もかもが違う。
気持ち、表情、しぐさ、私だけじゃなく
ふっかさんからもその変化を感じられた。
果てるまでギュッと絡んだ指が、その愛おしさを爆発させた。
辰「あー…あーやっちゃったあ…」
「…後悔ですか?」
辰「ぶっちゃけ8年前は後悔した。
急ぎすぎたなって。付き合いたいと思ってたけどその後色々ありすぎて」
「今は?」
辰「…俺さあ、お前のその顔に弱いんだよ」
「離れらんなくなんだろ」と呟くと
ふっかさんは私を強く抱きしめた。
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ありす(プロフ) - コメ失礼します!面白かったです!ふっかさんのキャラも段々照れたりするような感じで、めちゃ可愛かったですし、2人の掛け合いがすっごく良くて、最高でした!!また2人のその後の話も読んでみたいと思いました! (7月31日 2時) (レス) @page33 id: b62757b173 (このIDを非表示/違反報告)
Haruno(プロフ) - くさん» く様、コメ返遅くなってしまい大変申し訳ないです!😭せ、せ、世界一!腰抜かしてます😂過去のお話を褒めて頂けて最高に嬉しかったです、ありがとうございます! (2022年3月16日 22時) (レス) id: dbb7f3d4be (このIDを非表示/違反報告)
く - まじで最高にくっっそ面白かったです最高です私の中では世界一です大袈裟じゃないですharunoさんのお話最高です (2022年3月1日 22時) (レス) @page33 id: 62a0eb8cec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:H a r u n o. | 作成日時:2021年4月16日 4時