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辰「…あーあ。俺言うつもりなかったんだけどさあ。
でもそんな顔されちゃ言うしかねーじゃん?」





「俺お前のせいで揺らぎまくりなんだけど」と

ふっかさんは頭をかく。





「頭が…その、こんがらがってます」


辰「俺はね、ずっとウチの会社の海外事業部に行きたかったのよ。そのためにさ?
…まあ辞めたけど大学ん時も語学専攻してたし今も独学で色々やってんの。

そしたらアイツがさ、親父に頼めばどーのこーのっていうイヤらしい話をねぇ…、」





「…持ってきてくれたワケよ」と頭の上で手を組んで
後ろのベッドに寄りかかるふっかさん。


私は膝の上に置いていた手をきゅっ…と握る。





「じゃあ私のこと好き…とか言ってたのは、」


辰「だから嘘じゃねーって言ってんじゃん。
…言わせんなよほんと、」





ベッド倒れ込んで腕で顔を隠すふっかさんに近づいて、見下ろす。


それに気づいてチラッと私をみる。


「だからジロジロ見んなって」とぶっきらぼうに言ってまた顔を隠してしまう。






「あの。散々セクハラしてきたのも私の気を引くためですか?」


辰「…うっせぇ」


「もう何年も経ってるのにお部屋にこんなに私の好きなキャラのぬいぐるみがあるのもそういうことですか?」


辰「……」


「初めて会ったときにお化け屋敷に引き摺り込んだのも、その時から…

そうだったんですか?」






瞬間、

素早く腕が伸びてきて


後頭部を引き寄せられて唇を塞がれる。




驚いて、私は目を開けたままだった。






辰「あのさぁ…かあいいJKがいつからこんな生意気になったの?」






「お兄さんのこと揶揄うのマジでやめろ」と

強い口調とは裏腹に、その顔はみるみる赤くなっていって。






「ふかざ…、ふっかさん、」


辰「…っ!?」





顔を隠すふっかさんの腕をどかして、私からキスをした。




今度は私が目を瞑って。

彼はきっと目の前で、すごくすごく驚いた顔をしているんだろう。






…ほら。うん。


すごく驚いてて、戸惑ってて、

口を開けてぽかんとしている。





やっとニヤニヤした仮面が剥がれた。

私に剥がさせてくれた。







「…私も好きです。ふっかさん」


辰「…え…だって、お前…」


「ラウくんとはもう終わりました。付き合ってみて尚更わかっちゃったみたいです。

…ふっかさんへの気持ち」






「…お前それマジで反則、」と

ふっかさんは深い深いため息をついた。




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設定タグ:SnowMan , 深澤辰哉 , ラウール   
作品ジャンル:恋愛
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ありす(プロフ) - コメ失礼します!面白かったです!ふっかさんのキャラも段々照れたりするような感じで、めちゃ可愛かったですし、2人の掛け合いがすっごく良くて、最高でした!!また2人のその後の話も読んでみたいと思いました! (7月31日 2時) (レス) @page33 id: b62757b173 (このIDを非表示/違反報告)
Haruno(プロフ) - くさん» く様、コメ返遅くなってしまい大変申し訳ないです!😭せ、せ、世界一!腰抜かしてます😂過去のお話を褒めて頂けて最高に嬉しかったです、ありがとうございます! (2022年3月16日 22時) (レス) id: dbb7f3d4be (このIDを非表示/違反報告)
- まじで最高にくっっそ面白かったです最高です私の中では世界一です大袈裟じゃないですharunoさんのお話最高です (2022年3月1日 22時) (レス) @page33 id: 62a0eb8cec (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:H a r u n o. | 作成日時:2021年4月16日 4時

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