皆誰もが兎さん/ci ページ8
・
(人選の偏りが酷い件について)
「まじで帰ってこーへんやん何しとんねん…」
まったく既読の付かないメッセージ画面をスクロールしながら呟く
今日は会社の飲み会があるから帰ってくるのが遅くなると言っていたが現在時刻はもうすぐ12時
あまりにも遅すぎる
いつもなら10時ぐらいには「もう帰るね」とメッセージをくれるのに今日は一言もメッセージは送られてきていない
あぁ！！！はよ帰ってこいや！！こっちはめっちゃ心配しとんねんぞ！！
脳内の俺が彼女に対してブチギレているとピーンポーンと無機質なインターホンが鳴った
「誰やねんこんな時間に…今俺最高にキレてるんやけど？」
ぐちぐち言いつつも玄関の扉を開けるとそこにはいつもお世話になってる我らが兄さんこと大先生と兄さんに抱えられた彼女が
しかも彼女はあろうことかすやすやと眠っている。は？？？
「いや…すまんなチーノ。お宅の彼女さんめっちゃ飲まされ酔ってもうてな…一人で帰れそうになかったから俺が連れて帰ってきたんよ…」
Aついたでと兄さんが起こすと「おうち？」と眠気眼をこすりながら地面に足をつけた
そして俺を見るや否や「ちのくん！！！！」と抱きついてきた。こいつ俺の気知らんと…！
とりあえず兄さんにお礼を言って帰ってもらった
「手、出してないですよね？」と聞けば全力で「出してへん！！！」と首を横に振っていた
これガチのやつや
「へへっ！ちのくんっ！」とべったりくっついてくる彼女にちょっと理性が揺れ動くが何とか我慢し俺は彼女をとりあえずリビングまで運んだ
ソファーに座らせると「ちのくん！ちのくん！」と今までで見たことがないくらいに甘えてくる
Aって酔ったらこんなんなるんか…？？？
いつも酒で酔わない彼女だからこそなんだか新鮮だ(酔わないというか酔わないように飲んでいるだけなのだが)
キッチンから酔い覚ましの水を持ってくる
「Aー？酔い覚ましやで？」と声をかけるが返答はない。え！？死んでへんよな！？
不安になり駆け足でソファーに近寄れば規則正しい呼吸音が聞こえてくる
彼女は幸せそうな顔をして眠っていたのだった
「は〜…焦った〜…」
俺はその場にへにゃへにゃとしゃがみ込み、Aの為に入れた水を一気に飲み干した
冷たい液体が喉を通り過ぎていく感覚がわかる
文字数ぶちのめしたい
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 178人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
白玉あんこ(プロフ) - 春さん» くずもちの分身体です。ありがとうございます！！！knさんは映画だった・・・？？？() (2020年8月5日 21時) (
レス) id: b9cc440812 (このIDを非表示/違反報告)
春 - 面白いです！あのヤンデレ系のやつが好きなのと題名のシネマがknsmに見えた私は大分ヤバイと思う (2020年8月5日 8時) (レス) id: 0d11747940 (このIDを非表示/違反報告)
くずもち(プロフ) - 、さん» すみません。外したと思っていたのが外れていなかったようです。ご指摘ありがとうございました。以後気をつけます。 (2020年7月7日 6時) (レス) id: ce460f961d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：くずもち x他1人 | 作者ホームページ：http://やり方分かんない
作成日時：2020年7月6日 22時
