星降る夜に会いましょう/tn ページ28
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冷たく体の芯を冷やすような風が体を包み込む
手に持っていたマグカップに口をつけ暖かいココアを流し込むと体がじわじわと温めていった
ベランダから空を見上げる
こんな人口の光が灯る都会じゃ星なんて見えないけど時々こうして外を眺める
｢何しとんねん｣
この夜空に溶けてしまいそうな黒い髪に赤く燃える目
星のような目を持つトントンがベランダの窓を開けて入ってきた
イメージカラーと言わんばかりの赤いマフラーが冬の寒い風でふわりと靡く
｢何って星見てたんだよ｣
｢星なんてこんな都会じゃ見えんやろ｣
呆れたようにため息をつき、私の肩にブランケットを掛けてくれた
さっきまでの寒さが少しだけ和らいだような気がする
もう一度マグカップに口をつける。この数分でココアはぬるくなってしまったけど甘さに変わりはなかった
すると私の隣に立ち、｢寒いなぁ｣と呟けば眼鏡を拭き出す君はなんだかんだで優しい
｢そういや今日、流星群見れるらしいで｣
｢へぇーでもこんな場所じゃ見えないね｣
流星群なんて微塵も興味なかった
こんな場所じゃちょっとしか見えないんだし、3回お願いを言えば叶えてくれるなんて迷信。今どき信じる人がいるのか
いつもテレビの天気予報で盛り上がる人達を見ると嘲笑に駆られるのだ。自分でも性格悪いなぁって思うけどしょうがない。こんなひねくれた生き方しかしてこなかったんだから
｢星見てる言う割にそれには興味無いんか。変な奴｣
眼鏡をかけ直し私に目もくれず遠くを見つめ笑う彼に少し腹立ちながらも私は片手で自分の肩に掛かったブランケットを引っ張った
｢そんな変な奴と付き合ってるのはどこの誰？｣
｢俺やなぁ｣
そんな怒んなってと私の頭もぽんぽんする彼にさらに腹を立てる。そうやって君はいつも私を子供扱いするんだから
………むかつく
｢怒ってるんですか〜？Aさーん？｣
こちらを覗き込むような体制の彼に呼びかけられるがそっぽを向き無視を決め込む
するといきなり後頭部に大きな手が添えられ、ぐっと彼の方に引き寄せられる
気づけば私は唇を奪われていた
｢ちょ…何して｣
｢不機嫌になった彼女のご機嫌取りってとこやな｣
くしゃっと笑うトントンはもう一度私の唇を奪う
目の前をきらりと通り過ぎる流星群も今の私達には関係なかった
私の星はトントンで十分なのだから
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くずもち(プロフ) - 水菜@田ろちゃんの夫@(大体)同い年卍同盟さん» ｷﾞｬｯ！！！アホ晒してるぅ！！！ありがとうございます！！修正します！！！ (2020年6月11日 20時) (
レス) id: ce460f961d (このIDを非表示/違反報告)
水菜@田ろちゃんの夫@(大体)同い年卍同盟(プロフ) - コメ失礼しまーす！花吐き病の「自身が思っていること」が「自信が思っていること」になってます…。迷惑だったらすいません。 (2020年6月11日 19時) (レス) id: 5de05f52db (このIDを非表示/違反報告)
ディスペア(プロフ) - 了解しました。ありがとうございます! (2020年5月16日 19時) (レス) id: 5646c995e2 (このIDを非表示/違反報告)
くずもち(プロフ) - ディスペアさん» いつも読んでくださってありがとうございます！申し訳ないですがzmさんのお話は一応これで一区切りなんです…分かりにくくて申し訳ないです…もしこの続き書けそうであれば書きますので…本当に申し訳ないです… (2020年5月16日 18時) (レス) id: ce460f961d (このIDを非表示/違反報告)
ディスペア(プロフ) - 1話から読ませてもらってます！zmさんの続編って非公開になってません？間違ってたらすいません (2020年5月15日 18時) (レス) id: 5646c995e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くずもち x他1人 | 作者ホームページ：http://やり方分かんない
作成日時：2020年5月12日 8時
