. ページ20
.
やめて、やめて！これ以上優しくしないで！嫌！嫌われたくないから！
そう叫んでも彼には届かない。腕を引かれ、ぐいぐいと突き進んでいく
｢ぞむ…だい、じょうぶだから…ひとりで…いける、から｣
｢こんなしんどそうやのに見捨てられるわけないやろ！｣
ゾムの優しさが逆に私を蝕んでいく
吐き気はどんどん増していき、もう歩くことさえ辛くなってきた
ダメ！いや！ゾムに嫌われたくない！！！
その叫びも虚しく私は廊下に花を散らした
｢おえ…うっ…うっ…｣
涙と共に零れ落ちる鮮やかなオレンジ色の花
ゾムは私の様子を見てただひたすら目を丸くしていた
｢A…｣
｢見ないで…！！！！｣
私は必死に吐き出した花をかき集めその場に蹲る
嫌われた！絶対に嫌われた！こんなの酷いよ！
ひたすら零れる涙がかき集めた花に落ちる。露のように見える涙に渦巻く負の感情。もうゾムの顔を見れないよ…
｢A｣
私の名前を呼ぶゾム。彼の方を恐る恐る向くと彼はあろうことか私が拾いきれなかった花に触れたのだ
吐き出した花を他人が触れると触れた相手も花吐き病にかかってしまう
｢ゾム！？何して…！！｣
｢Aがこんな辛い思いするの見てるん嫌や。だって俺、Aのこと好きやもん…！花吐き出すぐらい辛い恋するぐらいやったら俺を好きになってや｣
彼は蹲る私を優しく包み込むように抱きしめる
さっきまで気持ち悪さが渦巻いていた体は嘘のように軽くなる
ゾムが私のこと好き？本当なの？
彼を見ればいつも以上に真剣な顔をしたゾムが私を見下ろしていた
｢A、好きや。付き合ってくれ｣
｢喜んで…っ！｣
次に吐き出されたのは白い百合でそれ以来は花を吐くことは無くなった
その分今は何にも言い換えれない幸せが私を包み込んでいる
*☼*―――――*☼*―――――
うーん…なんか圧倒的コレジャナイ感
ちなみに作中吐き出したオレンジの花はリナリアの花
花言葉は｢この恋に気づいて｣
確実に書き直すと思う…………………
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 158人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
くずもち(プロフ) - 水菜@田ろちゃんの夫@(大体)同い年卍同盟さん» ｷﾞｬｯ！！！アホ晒してるぅ！！！ありがとうございます！！修正します！！！ (2020年6月11日 20時) (
レス) id: ce460f961d (このIDを非表示/違反報告)
水菜@田ろちゃんの夫@(大体)同い年卍同盟(プロフ) - コメ失礼しまーす！花吐き病の「自身が思っていること」が「自信が思っていること」になってます…。迷惑だったらすいません。 (2020年6月11日 19時) (レス) id: 5de05f52db (このIDを非表示/違反報告)
ディスペア(プロフ) - 了解しました。ありがとうございます! (2020年5月16日 19時) (レス) id: 5646c995e2 (このIDを非表示/違反報告)
くずもち(プロフ) - ディスペアさん» いつも読んでくださってありがとうございます！申し訳ないですがzmさんのお話は一応これで一区切りなんです…分かりにくくて申し訳ないです…もしこの続き書けそうであれば書きますので…本当に申し訳ないです… (2020年5月16日 18時) (レス) id: ce460f961d (このIDを非表示/違反報告)
ディスペア(プロフ) - 1話から読ませてもらってます！zmさんの続編って非公開になってません？間違ってたらすいません (2020年5月15日 18時) (レス) id: 5646c995e2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：くずもち x他1人 | 作者ホームページ：http://やり方分かんない
作成日時：2020年5月12日 8時
