嘘吐きの流儀/ci ページ17
.
暗く静まり返った博物館の中を歩く。スマホの電源をつければ11時55分と時間が表示された
私はその時間を確認すればスマホの電源を落とし真っ直ぐに目的の場所へ向かう
大きな扉が見えてきた。その扉を開けば目の前には大勢の警官に囲まれた一際輝く宝石が
すると1人の男性が私に敬礼しながら声をかけてきた
｢探偵。今のところは目立った動きはありません｣
｢そうですか。予告状では12時ピッタリに盗みにくる様なので警戒は怠らないようお願いします｣
探偵
そこまで凄腕って訳ではないが一応そのような職に就いている
忖度をしない探偵として数々の事件を解決してきた
そんな私が今回する仕事は今世間を騒がせる"怪盗"を捕まえることである
突如として現れた怪盗は多くの大富豪の家や博物館などに忍び込み華麗に盗みを行う犯罪者
今日市で1番大きい博物館に展示されている宝石を盗ぬという予告状が届けられ、今まで捕まえられず逃がしてしまっていた警察が最後と切り札として私に依頼したらしい
｢あと1分です｣
1人の警官が腕に着けた時計を見て伝える
今までの倍以上の数の警官を配備させたのだから捕まえられなくても必ず証拠は手に入る
私はぐっと手を握り周囲に視線を集中させた
｢12時です｣
その言葉と同時に照明が落とされ周りの警官が揃ってバタッと倒れだした。なんの前触れもなく
暗い中でよく目を凝らせば何か煙の様なものがこの部屋一体に渦巻いていた
｢…！｣
私は咄嗟に手で口元を抑える。これは吸ってはいけないものだ
きっと催眠ガスの類だろう。しかし気づくのが遅かった為少量のガスを吸ってしまい眠気が一気に襲ってくる
｢(くそ…どれだけ強いガス…つかって…)｣
体に力が入らなくなり、私は意識を暗闇の中に手放してしまった
謎の浮遊感で目が覚める。目を開けた先には橙の綺麗な目があり、水色のふわりとした髪が風に揺れていた
｢あ！起きたんですね！おはようございます！｣
高めの声が耳にすんなり入ってくる
どういうことだ。私が動こうとすれば橙の目の持ち主はやめといた方がいいですよと私を静止させる
｢今お姫様抱っこして運んでるんで！しかも結構な高さあるから今動いたら死にますよ？｣
ほら下見てみてくださいよ
そう言われ下に目を落とせば地面がいつもの倍以上遠くなっていて。謎の浮遊感の正体は空を駆けるように建物と建物を飛び移っていたからだった。
ここで動けばもれなく死ぬだろう。私は動くことを諦めた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 158人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
くずもち(プロフ) - 水菜@田ろちゃんの夫@(大体)同い年卍同盟さん» ｷﾞｬｯ！！！アホ晒してるぅ！！！ありがとうございます！！修正します！！！ (2020年6月11日 20時) (
レス) id: ce460f961d (このIDを非表示/違反報告)
水菜@田ろちゃんの夫@(大体)同い年卍同盟(プロフ) - コメ失礼しまーす！花吐き病の「自身が思っていること」が「自信が思っていること」になってます…。迷惑だったらすいません。 (2020年6月11日 19時) (レス) id: 5de05f52db (このIDを非表示/違反報告)
ディスペア(プロフ) - 了解しました。ありがとうございます! (2020年5月16日 19時) (レス) id: 5646c995e2 (このIDを非表示/違反報告)
くずもち(プロフ) - ディスペアさん» いつも読んでくださってありがとうございます！申し訳ないですがzmさんのお話は一応これで一区切りなんです…分かりにくくて申し訳ないです…もしこの続き書けそうであれば書きますので…本当に申し訳ないです… (2020年5月16日 18時) (レス) id: ce460f961d (このIDを非表示/違反報告)
ディスペア(プロフ) - 1話から読ませてもらってます！zmさんの続編って非公開になってません？間違ってたらすいません (2020年5月15日 18時) (レス) id: 5646c995e2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：くずもち x他1人 | 作者ホームページ：http://やり方分かんない
作成日時：2020年5月12日 8時
