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「でもAの衣装は、俺らと居ると逆に目立つな。ドラルクもだけどよ。」
「確かに、あのレインボーカラーの衣装の中だと私やAくんの黒一色は目立つね。黒衣も中々かっこよくて良いじゃないか。」
「地味って言ったじゃん……。」
「な、なんのことかな。」
俺の衣装は気慣れていた白衣を、汚れるからという理由で黒衣に変更した。目立つ特徴はそれくらい。
あとは普通に黒の防刃生地のスラックスと、ロナルドと似た黒のインナー。
俺も色々考えた時期はあったけど、それっぽいのが浮かばなかった。センスも無かったし。
危うくシーニャさんと同じ衣装にされそうだったがそれをなんとか回避したところで諦めた。
「ちなみに、コイツも銃使いなんだぜ。」
「あぁ、その太もものベルトはガンボルダーだったか。」
俺の黒いスラックスに巻きついたリボルバー。
早撃ちは出来ないし、ロナルドやヴァモネさんやら銃の名手が多く使うことはそんなにない。
「俺が使うのは、ロナルドが突っ走ったりした時に撃つくらいかな。」
「いつも助かってます……。」
「良いって。でもお前も最近は銃よりハエたたきで戦ってるし、本当に使わないな。」
「ハエたたき、使いやすいんだよな。力乗るし軽いし。」
かっこいい
でも公園で子供たちがハエたたきで
「……かと言ってハエたたきはどうなんだ?」
でも心の中で留めておけなかったので口に出すと、ロナルドは静かに泣いていた。
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作者名:404 | 作成日時:2023年9月25日 17時