検索窓
今日:2 hit、昨日:4 hit、合計:348 hit

8 ページ8

「でもAの衣装は、俺らと居ると逆に目立つな。ドラルクもだけどよ。」

「確かに、あのレインボーカラーの衣装の中だと私やAくんの黒一色は目立つね。黒衣も中々かっこよくて良いじゃないか。」

「地味って言ったじゃん……。」

「な、なんのことかな。」

‌ ‌俺の衣装は気慣れていた白衣を、汚れるからという理由で黒衣に変更した。目立つ特徴はそれくらい。
‌ ‌あとは普通に黒の防刃生地のスラックスと、ロナルドと似た黒のインナー。

‌ ‌俺も色々考えた時期はあったけど、それっぽいのが浮かばなかった。センスも無かったし。

‌ ‌危うくシーニャさんと同じ衣装にされそうだったがそれをなんとか回避したところで諦めた。


「ちなみに、コイツも銃使いなんだぜ。」

「あぁ、その太もものベルトはガンボルダーだったか。」

‌ ‌俺の黒いスラックスに巻きついたリボルバー。

‌ ‌早撃ちは出来ないし、ロナルドやヴァモネさんやら銃の名手が多く使うことはそんなにない。

「俺が使うのは、ロナルドが突っ走ったりした時に撃つくらいかな。」

「いつも助かってます……。」

「良いって。でもお前も最近は銃よりハエたたきで戦ってるし、本当に使わないな。」

「ハエたたき、使いやすいんだよな。力乗るし軽いし。」

‌ ‌かっこいい退治人(ハンター)衣装、2度見するほど綺麗な顔、でもその手にはハエたたきのアンバランス度やばいけどな。

‌ ‌でも公園で子供たちがハエたたきで退治人(ハンター)ごっこしてたし、それはそれで愛されているのかもしれない。


「……かと言ってハエたたきはどうなんだ?」

‌ ‌でも心の中で留めておけなかったので口に出すと、ロナルドは静かに泣いていた。


*

9→←7



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (2 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:404 | 作成日時:2023年9月25日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。