7 ページ7
「ロナルドくん、本当に頭いいんだよねこの人?」
野球拳がVRCへ送られたあとのギルドでの雑談。ジョンくんのたわわな腹毛のショックで静かだったドラルクさんは怪訝な顔を隠さない。
「……そのはず、なんだがな。A、海外でなんか変な洗脳手術とか受けてきたのか?」
「SFの世界観じゃねぇんだから。でも、お陰でマリアくんがボコしてくれただろ?」
「そうだけど……。自分から脱ぐやつがあるか、てかあの早着替えこの街ではめちゃくちゃ便利だな。どうやんの。」
「気合い。全筋肉に神経を集中させる感じ。」
「ロナルドくん本当に頭いいんだよねこの人!?」
「俺も分からなくなってきたわ!!!」
今日も賑やかなギルド。コーヒーを1口飲んだところで、そういえば、とドラルクさんは人差し指を立てた。
「Aくんの
「俺は見た目も顔も衣装も武器も戦績も地味なごみウジ虫です…………。」
「えぇ!?嘘でしょこれ地雷だったの!?あわわどうしよ、ジョンの腹毛……アーーッ!!無いんだった!!」
1人で肩を落とす俺に、ロナルドが気まずそうな顔でポン、と俺の背中に手を置いた。
後ろから、サテツの「分かるよ……。」という消え入りそうな声が聞こえた気がする。
2人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:404 | 作成日時:2023年9月25日 17時