【ドラルク】災い転じて福にはならねぇ【吸死】 (ページ6)

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「……マジかAくん、次勝てばあのポンチ服無いぞ。」

「すげぇ、単純にじゃんけんが強い……。」

‌ ‌ドラルクさんの言う通り、次負ければ俺は勝ち。

‌ ‌というか俺は1枚も脱いでない。対するポンチ野球拳は残り1枚。

「お、俺も皆とお揃いの服着たいーッ！」

「「バカヤローーーッッッ！！！！！！」｣

「おいそのTシャツください！」

「あ、はいどうぞ。」

‌ ‌結界外からの皆の虚しい声を他所に、俺は衣装を少し脱いで皆とお揃いのTシャツと短パンを早着替えで身につけた。

「クソ！Aの野郎帰国してからバカ度上がってやがる！！なんだあの早着替え！」

「ショットさんの目にも止まらぬ早さで……やるな、A！」

「テメェは黙ってろ！！」

‌ ‌小突きあい、叫び合う男共を見て俺は楽しくなってしまった。後で記念撮影とかしてくれるかな、お揃いってなんか嬉しいかも。

‌ ‌俺のせいで1人残ってしまったマリアくんに、先に攻略法(推察)を耳打ちをしてから、俺はロナルド達の元へ戻る。

「お前！お前バカ！！もう、ほんとバカ！！」

「なんで倒さなかったんだよぉ……。」

「えぇ？ごめん……でもお揃いの服着れて嬉しい。」

「お前はバカなのか？」

‌ ‌ロナルド、サテツ、ショットは容赦なく俺をこづいた。ちょっと痛い。

「と、ともかく邪魔な男は全員Tシャツになった。これで残るはボインちゃんだけだーっ！！！」

‌ ‌威勢を取り戻した野球拳は何故か衣服を着なおして(そういうルールなのかも)、今度はマリアを結界に引きずり込んだ。