秘密の恋*1* ページ2
それから1日が経ち、土曜日の朝となった。
部活のないちょたは部屋でぐっすり寝ていて
私は、ちょたが起きないうちに家を出る。
・
特に用事はないが、どうも家にいる気になれなかった。
長太郎"...Aの事...
1人の女の子として、好きなんだ..."
長太郎"お願い...逃げないで...
陽太の所に、行かないで..."
昨日のちょたの言葉、私の手首を力強く握る手...
ちょたの苦しそうな表情が、頭から離れてくれない。
A「ごめん...逃げちゃった...」
これからどう接していくべきか。
同じ家に住んでいる以上...避ける事も出来ない。
・
ドン!!
周りが見えなくなる程考え込んでいたらしく、人にぶつかってしまった。
A「ご、ごめんなさいっ!!」
・
宍戸「わりぃ...怪我ないか?」
A「え、宍戸先輩?」
宍戸「ん?...あぁ、長太郎の義姉か」
休日にも関わらず、トレーナーを着てテニスラケットを担ぐ宍戸先輩。
A「自主練ですか?」
宍戸「まぁ、そんな所だ。
...じゃあ、悪かったな」
そして、さっさと去ろうとする宍戸先輩。
・
A「あっ...待ってください!!」
無意識のうちに、私は先輩を呼び止めていて
宍戸「?何だ?」
・
A「先輩の練習...見に行っても良いですか?」
とにかく...私は誰かと一緒にいたい一心で
あまり関わった事もない宍戸先輩に、そんな事を頼んでいた。
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らんなあ - 面白かったー。良かったらもっと作成してほしいです。 (2020年4月20日 17時) (レス) id: aab03e3535 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:†ハヅキ† | 作成日時:2019年4月16日 20時