Episode of OSHITARI *2* ページ12
忍足「ありがとさん...美味いわ」
A「それは良かったです」
前回の試合で勝ったご褒美として
・
私は、先輩にコンビニのアイスを奢った。
...生憎、料理の腕は自信がない。
忍足「Aちゃんのバニラ味も美味そうやな」
A「...あげませんよ」
忍足「俺のソーダ味もあげるさかい」
A「要りません!」
忍足「そら残念やな...」
A「当たり前です。食べかけでしょう」
夕方、私は帰路を先輩と並んで歩いていた。
帰り同じ方向だからって、私を家まで送ってくれるらしい。
A「...何か、近くありません?」
忍足「ほうか?こんなモンやろ」
A「............。」
苦手な人だからか、余計に気にしてしまう。
A「...って、手が当たってるんですけど」
忍足「あ、堪忍な」
この人、わざとらしい...。
A「そろそろセクハラで訴えても良いですか?」
忍足「そら、キツいな」
なんて言いながらも、全然顔色を変えない。
何なんだ、本当に...。
・
その時。
ポタ ポタ...
ザァー
「「!?」」
突然の雨に見舞われた。
A「嘘!?」
忍足「こらアカン...あっち行くで」
A「あ、ちょっ...」
雨の中、先輩に腕を引かれ、2人で走り出す。
・
近くの屋根がある建物を見つけ、そこで雨宿りする事に。
忍足「ホンマ、勘弁してな...」
忍足先輩は
しまった...
ハンカチなんて、持ってないよ...。
自分の女子力の低さに呆れていると
忍足「...ハンカチないんか?」
忍足先輩が気付き、ド直球に聞いてきた。
A「...た、たまたま...忘れて...」
いつも鞄に入れていないとは言えず、誤魔化す。
・
忍足「使うてしもうたけど...無いよりはマシやろ」
そして、先輩は黒のハンカチを差し出した。
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らんなあ - とても面白かったです (2020年4月20日 16時) (レス) id: aab03e3535 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:†ハヅキ† | 作成日時:2019年4月14日 14時