狂気の恋*21* ページ22
忍足「愛しとるで...A」
A「んっ...」
行為の後の余韻に浸り、キスをする私達。
舌が入ってくる感覚にも慣れ、声を漏らしつつお互いの舌を絡め合い
抱き合ってるこの距離さえももどかしくて、お互いの体を擦り寄せていた。
・
その時。
ピンポーン
聞き慣れないチャイムの音で、私達の動きは止まる。
忍足「...構へん」
そして、続けようとする侑士だったが
ピンポーンピンポーン
かなりしつこく鳴らされるチャイム。
忍足「チッ...誰やねん」
侑士が立ちあがり、服を身に纏う。
忍足「ここで...ええ子にしててな?」
その言葉に昨晩の事を思い出され
自然と肩がビクッと上がる。
コクコクと何度も頷く私を見て、侑士は満足げに笑い、部屋を出ていった。
・
・
何もしない。何もしない。
何度も呪文のように唱え、ベットの端で身を縮ませ、侑士が戻ってくるのを待った。
・
しばらくして
ドンドンドン
A「!?」
ハデな物音と
忍足『止めやっっ!!』
静かな侑士の怒鳴り声が響き
私の中に、不安が募る。
私は身を守るように、布団にくるまり収まるのを待った。
・
が。
重い扉は外側から開けられ、空いた隙間から内側の南京錠も壊されて完全に開かれる。
中にゾロゾロと警察の人が入ってきて
その後ろから
長太郎「Aっっ!!」
ちょたとその隣に義父と母の姿。
「もう大丈夫だよ」
優しく声をかけてくれる警察の人。
・
この生活の終わりとなる瞬間
私は、警察の人に囲まれている侑士と目が合い、その場で泣いた。
91人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「テニスの王子様」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
銀髪ピアス☆エクスタにゃんこ(プロフ) - いつもテニプリ作品読まさせて頂いてます!今回最終話驚きの展開でしたが、最初から最後までとても面白かったです☆完結まで、ありがとうございました!鳳くんのお話の続きも、楽しみにしております! (2019年6月10日 21時) (レス) id: bd6243fd17 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:†ハヅキ† | 作成日時:2019年4月16日 20時