狂気の恋*14* ページ15
忍足「何を恥ずかしがっとるん?
...今の自分の姿の方が、よっぽど恥ずかしいやろ」
A「っ!」
何も身に付けず、全てを先輩に見せている私。
すぐに隠したくても、手の自由が効かない今...為す術なし。
ただ、繋がれた手錠がガチャガチャとなるだけ。
忍足「手痛めてまうで...俺が悪かったわ」
この時...ほんの少しだけ、以前の先輩の面影を感じた。
前ほど悪戯っぼく笑ったりはしないが...強すぎる愛情表現でもなく、恐怖を覚える冷酷な言葉でもない
冗談混じりの、温かみのある言葉。
随分久しぶりに、心の緊迫感が和らいだ気がする。
数々の問題発言に文句言ってても、裏表のないその言葉に
何だかんだ、関わる度に苦手意識はなくなり、そこら辺の同級生よりも話していてストレスを感じなくなったのを思い出した。
・
だが、それも一瞬の事。
忍足「けど...呼んでくれな、Aが下の名前で呼ぶアイツ
この後消しに行くで」
A「っ!?」
私が名前で呼ぶのは...ちょただけだ。
忍足「他の男は呼べて、俺は呼べんって...そんな話、認めへん」
再び狂気に満ちた目に変わり、両手で私の髪を鷲掴みする。
忍足「良い子やから...呼んでみぃや...」
そのまま力強く握られ、髪の毛が引っ張られる形になり痛みが走った。
A「っ...」
呼ばなきゃ...
涙を溜め、唇を震わす。
・
A「...ゆうっ...し...」
その瞬間
忍足「っ...」
テンションが上がった先輩は
忍足「Aっ...Aっ!!」
何度も私の名前を呼びながら
また強引に私の中に入ってきた。
91人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「テニスの王子様」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
銀髪ピアス☆エクスタにゃんこ(プロフ) - いつもテニプリ作品読まさせて頂いてます!今回最終話驚きの展開でしたが、最初から最後までとても面白かったです☆完結まで、ありがとうございました!鳳くんのお話の続きも、楽しみにしております! (2019年6月10日 21時) (レス) id: bd6243fd17 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:†ハヅキ† | 作成日時:2019年4月16日 20時