願い 御剣side ページ44
御剣"まだ仕事が残ってる。先に寝ていたまえ"
あの後、そう彼女に言って風呂に向かったのだが...
部屋に戻ると、電気も付けっぱなしで、ベットの中で私を待っていた。
御剣「...まだ、起きてたのかね？私はまだ仕事が残っていt(A「一緒に寝たい」
彼女がここまでハッキリ言うのには、少し驚いた。
聞いてやりたいのは山々だが、仕事はしなければならない。
御剣「しかしな...」
A「御剣さんが寝るまで私も寝ません。お仕事をしてるというのなら...私も起きてます」
明らかに瞼が下がりかけてたが、それでもベットから起き上がり、彼女は私の元へとやって来た。
御剣「A君...」
ここまでされれば、拒むわけにもいかず...
私が事件の調書に目を通す背後で、彼女は体を密着させてきた。
たまにズッシリ体が重くなったが、愛らしい行動に
御剣「少し待っていたまえ」
１人静かに仕事をしたい私も、怒る気など微塵も起きなかった。
・
調書を読んでいて、数日前に糸鋸刑事に聞いた事を思い返していた。
イトノコ"そういや、御剣検事！今度の裁判の相手ッスけど...
あの立川弁護士らしいッスよ"
テレビでもよく話題になっている、負け知らずの弁護士だ。
そういえば...名字がA君と同じだな。
なんて考えてたら...背中に違った感触が走り
【スキ】
そう指でなぞられた。
御剣「...集中出来ないだろう...」
なんて、心臓に悪い事をしてくれるのだ...。
彼女の方を振り向くと
A「はははっ」
あまりにも無邪気に笑うものだから、私は何も言えなくなってしまう。
御剣「...君には敵わんな」
仕事は...明日でもいいか。
御剣「そろそろ寝よう」
観念し、体を彼女へと向けると彼女が飛び付いてきた。
ベットに移動すると
A「ごめんなさい...私、もっともっとワガママになっちゃうかも」
急に表情が沈みだした。
御剣「...構わん。
寧ろ、私はホッとしている。君が自分を出せるようになって」
何があったかは知らないが、彼女にはもっと自由になって欲しい。
規則正しい寝息をたて始めた彼女の頭をそっと撫で、私も眠りについた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 117人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
†ハヅキ†(プロフ) - 2代目榎田さん» 遅くなりました！コメありがとうございます！これからもよろしくお願いします(*^^*) (2018年5月12日 22時) (
レス) id: 7826898a68 (このIDを非表示/違反報告)
2代目榎田 - 最高です！萌え萌えキュン (2018年5月7日 22時) (レス) id: 180480687c (このIDを非表示/違反報告)
2代目榎田 - とっても面白いです！続き楽しみにしてます！ (2018年5月6日 19時) (レス) id: 180480687c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：†ハヅキ† | 作成日時：2017年7月8日 14時
