欲求 サンジside ページ14
Aちゃんの過去を聞き、彼女の心の傷を知ると、どうしようもない気持ちになった。
A"ｯ...言ったはずだぞ‼私は、お前らの世話にはならねｪって‼
私が生きるのも、死ぬのも勝手だろ...‼‼"
人に頼るぐらいなら、死ぬと聞かなかったAちゃん。
今思えば、あの時...彼女の中には、ただ恐怖感しかなかったのだろう。
頼った者が皆いなくなってしまったから。
人が嫌いなワケではなかったのだ。
俺は、いてもたってもいられなくて、自分の手を隣の小さな手に重ねた。
サンジ「辛かったね...よく、耐えたよ」
A「や、止めろ...簡単に女の手を握るんじゃねｪよ...‼」
俺の手を振り払おうとするAちゃん。
だが、俺は、力を緩める事は出来ず
サンジ「ごめん...」
空いてる手を回し、半ば強引にAちゃんを自分に引き寄せ、抱き締める。
A「な、何なんだよｯ...近ｪよｯ...」
胸板を何度も叩かれ、離れたいというのがよく伝わってくるが、今の俺は、自分の欲求に従うだけ。
・
サンジ「...俺は、いなくならないよ？」
A「‼‼」
耳元でそう言うとAちゃんの手が止まる。
そして、少し耳が赤くなるのを見て、改めて可愛いなと思う。
サンジ「ここは海の上。いなくなるなんて海に落ちたりしない限り無理だし...
島に着いた時は...一緒に行動すると、約束しよう」
A「サンジ...」
Aちゃんの背中に回していた手を、今度は彼女の顔に持ってきた。
A「...敵が船に乗り込んできたら？」
そう聞くAちゃんは、少し目が潤んでいた。
サンジ「君を守って...そして、必ず勝つ」
その目を見つめ、誓いをたてる。
A「...約束破ったら.....殺すからな」
サンジ「あｧ、分かったよ」
彼女の約束を破るつもりはないが、もし万が一破る時があれば...それは、俺の死に時だ。
Aちゃんの手が背中に回され、一瞬驚くも、嬉しくて再び自分の手を彼女の背中に回し、強く抱き返した。
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†ハヅキ†(プロフ) - 正さん» あけましておめでとうございます。遅くなってごめんなさい。主人公ちゃん、明るくなって良かったですね！ (2018年1月2日 10時) (
レス) id: 7826898a68 (このIDを非表示/違反報告)
正 - ヒロインはルフィ達のおかげで明るさを取り戻しましたよね！！！ (2017年12月9日 16時) (レス) id: 355b3beae0 (このIDを非表示/違反報告)
正 - †ハヅキ†さん» 自分もそう思いました！！！ (2017年11月25日 4時) (レス) id: 355b3beae0 (このIDを非表示/違反報告)
†ハヅキ†(プロフ) - 正さん» やっぱ普通の人間と違うなって思いましたよ。マムの過去の話も読んで、化け物なんだなって思った限りです (2017年11月20日 21時) (レス) id: 7826898a68 (このIDを非表示/違反報告)
正 - †ハヅキ†さん» マムのあの食いわずらいは極度の糖尿病からきたものだったと知った時はどう思いましたか？？ (2017年11月9日 3時) (レス) id: 355b3beae0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：†ハヅキ† | 作成日時：2017年10月11日 12時
