84話ーロストメモリー編ー ページ35
目が覚めるとベッドの上だった
何かがおかしい
感覚がおかしい
まるで夢を見ているかのようなフワフワした感覚
「Aちゃん大丈夫？」
「A……ちゃん？」
「え？」
Aは何故か自分の名前を聞き返してきた
「いたっ…」
「怪我してるんだよ……上空から落ちて頭を怪我して……それから……」
「あの………だれですか？」
「Aちゃん冗談でしょ？」
まさかと思いながらも今はあの頂上戦争が終わり、医者達も忙しく彼女1人だけに診察をとはできない
「えっと……名前わかる？」
首を振りながら俺の方を見る
なんだか昔のAちゃんに戻った様子
Aちゃん結局……何を俺に喋ろうとしていたの？
「えっとね……ここは海軍本部……君はAちゃんって名前なんだ。」
「貴方は私のことを知っているのですか？」
「うん、よく知ってる。」
そりゃ俺がここまで連れてきたんだからね
「私は……何故ここに？」
「少し前に大きな戦争があったんだ。それでAちゃんは怪我をして運ばれた。ちょっと今は記憶が混乱してるのか、記憶喪失なのか俺は、医者じゃないから判断できないけど……今は、戦争も終わったし、安全なところにいるからね」
そう優しく膝をつきながら下からAを見上げるように話す
バタバタとベッドが足りない！と声がし
動ける人はベッドを開けてください！と声がした
「あの……私、退きます」
「でも……わかった。俺の執務室に行こう」
「あなたの？」
「俺の執務室だけど、君の居場所でもあるからね。」
近くにいた医者に声をかけ、手の空いた精神科系の医者に執務室に来て欲しいということを言伝した。
Aが迷わないように手をつなぎながらその場を後にした
「あ、あの……私そんな子どもではありませんよ」
「ん？まぁまぁいいじゃないの……あ〜先に言っておくんだけど、戦争で結構部屋の中めちゃくちゃでごちゃごちゃしてるんだけど……」
「……私だけいいんでしょうか？あなたは位が高いように思えるのですが」
「そうね………俺は大将だから」
「大将……?!すみません…私なんかが」
「いいの気にしないで？それと、俺のことは気軽にクザンって呼んでくれてもいいんだよ？」
「クザン…さん？」
「そうそう」
そうじゃないと気が狂っちまう
しばらくはからかうの禁止だな
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 247人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Arikochan5(プロフ) - すごくキュンキュンして楽しいです。続きを楽しみにしてます^^* (2020年4月27日 10時) (
レス) id: e3c851f2ff (このIDを非表示/違反報告)
あゆ - 続きを楽しみにしています無理のない程度で頑張って下さい(*^^*) (2020年3月10日 14時) (レス) id: 61bf71a8cd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：神威の子 | 作成日時：2019年9月27日 22時
