122話 なめられすぎ問題 ページ28
『待って待って待ってっ、っ手加減しろやパンダァァァァあ！！！！！』
パンダ「お〜頑張れ〜よっ！！」
ドガァァァンっ！！！とド派手な音がグラウンドに響いた。
この音は言わずとも、私が受け身を取り損ねたことで起きた音
パンダに珍しく体術の相手を頼まれたから引き受けたのに…
ゴリラモードとか聞いてないっ！！
というか、体術だと言ってたのに何故私はぶん投げられるんだ。
思い切り地面にぶつけた。
痛む体を無理やり起こしてパンダのもとへと向かう。
『ぱんだ、…ゴリラモードとか聞いてない。あと体術ってタイマンのことじゃないの…？？もしかして…、高専で言う体術はっ、人を投げることなの…？？？』
息切れしながら、ゴリラモードのままふんぞり返るパンダにそう問う。
パンダ「いや？安心しろ、他の奴らは体術と言われてやる事といえばタイマンだから」
『あぁ、良かった。ほんの数ヶ月行ってなかっただけで高専の授業の基準が変わったのかと…て、そうじゃねぇだろ。』
パンダがあまりにもナチュラルに話すもんだからつい流しそうになったけど、これ聞き流しちゃいけないこと言ったよね？？こいつ。
悪気がないのか、ん？どうした？なんて言いながらこっちを見てくるパンダ。
『え、もしかしなくとも、これは私Onlyの特別待遇なのかな？？』
パンダ「まぁな、なかなか良いだろ？」
嫌味を言ったつもりだったのに、それを分かっていながらスルーしてきたパンダは、
存外五条先輩に並ぶぐらい性格が悪いのではないだろうか。
真希「いいじゃねえか、もっとやってやれパンダ」
『真希？？？』
あれあれ？？
真希ってこんなんだったっけ？
私がいじめられてる所を見て特に何もせず、あろうことか更にそれを推進してくるとは。
たった数ヶ月でこんなにもみんなが変わってしまったよ…
『棘、無力な私を守っておくれ』
棘の返事を聞く前に私は彼の後ろにそっと隠れた。
一教師が、生徒にこんなになめられていて良いはずがないのだが
いかんせん誰も助けてくれないのだから仕方ない。
恵がゴミを見るかのような目で棘にしがみつく私を見てたなんて私は知らない。見てない。見てないったら見てない。
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美弦(プロフ) - graywolf さん» ありがとうございます！そう言っていただけてとても嬉しいですっ！！ (4月7日 11時) (
レス) id: f5d70b86e6 (このIDを非表示/違反報告)
graywolf - 更新、応援しています‼︎この作品大好きです(°▽°) (4月7日 6時) (レス) @page29 id: c5ad504755 (このIDを非表示/違反報告)
美弦(プロフ) - k.o_1010さん» うわぁ！ありがとうございます、嬉しいです！ (3月26日 15時) (レス) id: f5d70b86e6 (このIDを非表示/違反報告)
k.o_1010(プロフ) - いつも更新楽しみにしてます (3月21日 17時) (レス) id: 56978ecf63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美弦 | 作成日時：2024年2月1日 15時
