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115話  縛り ページ17

開いた口が塞がらない。



人というのは、あまりにも衝撃的過ぎる言葉は、うまく噛み砕けないらしい。

 






今、この男、






なんと言った?













心のなかでこいつが言った言葉を反芻する。














《悠仁が死んだ》



















死んだ、?




誰が…?

















…、……………悠仁が…、?












受け入れたくない現実が



無情にも私に迫った。
















あぁ、いやだ…



また、人が……



















五条「まぁ、生き返って今は修行中なんだけど。」





『は?』








なんて言ったこいつ(2回目)







五条「いやだから、一回死んだんだけど生き返ったの。」





は??








『……生き返った?』



五条「うん」







『今は修行中?』



五条「うん」


















いや…




いやいやいやいや…は?







 




『いや、何が "うん" だよっ!!!おかしいだろ!なにか問題でも?みたいな顔すんじゃねえ!!問題しかねぇわ!』








混乱に混乱を極めた私の頭は遂に終わりを迎え、抑えきれなかった不満が大爆発。



敬語を使うのも忘れて、涼しい顔をする目の前の男に一息で文句を言う。








五条「いきなりキレんなよ〜」




それでも尚、顔を変えずに私にそう言ってくる。


いつもと対して変わらないのになんかムカつくのはきっと私の気分が悪いせいだ。






『いや、キレたくもなるでしょう…!いきなり死んだと言われたと思ったら次は生き返った?もう意味が分かりません!』




一瞬絶望したのに、はたまた一瞬でそれが塗り替えられたんだから。

私の脳内はぐちゃぐちゃである。








五条「悠仁は、死んでる間に宿儺と縛りを結んだようでね」




そんな頭に割とハッキリと入ってくるこの言葉。





『…縛り?』


五条「そう。大方生き返らせてやるから自分の言う事を聞けとかそんなんじゃない?」







茶化したように言っているが、恐らくこの推測は当たっているのだろう。


呪いが自分のメリットにならないことをするはずがないのだから。





『……どちらにせよ、厄介ですね。縛りということは破ることはできませんし、呪いの王ともなると代償もそれなりに大きいでしょう?』





この事を知っている人は?

とたずねると



東京は七海と伊地知、硝子と学長と上の連中かな


と答えられる。




生徒たちは知らないのか…

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美弦(プロフ) - graywolf さん» ありがとうございます!そう言っていただけてとても嬉しいですっ!! (4月7日 11時) (レス) id: f5d70b86e6 (このIDを非表示/違反報告)
graywolf - 更新、応援しています‼︎この作品大好きです(°▽°) (4月7日 6時) (レス) @page29 id: c5ad504755 (このIDを非表示/違反報告)
美弦(プロフ) - k.o_1010さん» うわぁ!ありがとうございます、嬉しいです! (3月26日 15時) (レス) id: f5d70b86e6 (このIDを非表示/違反報告)
k.o_1010(プロフ) - いつも更新楽しみにしてます (3月21日 17時) (レス) id: 56978ecf63 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:美弦 | 作成日時:2024年2月1日 15時

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