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110話  ・ ページ12

『それに、呪霊には強さのレベルを表す等級ってものがあってね。下から順に、4級、3級、準2級、2級、準1級、1級、そして特級。そして、その等級は術師にも併用される。



それぞれが自分にあった等級の任務を受け持つんだ。あの時のだって、相手が2級程度だったら勝てたはずだった…』








新一「それってどういう…、」








私の話を聞いていた工藤くんがハッとしたようにこちらに目を向ける。







『任務は上司から貰うことになるんだけど、その上司がホントクソでさ…。気に食わない奴とか自分たちに危険が及ぶ奴だと思ったら任務を利用して殺そうとまでしてくる。』



赤井「もしや…等級が…」






工藤くんと変わりなのか、赤井さんがそこまで言いかけた。

その言葉に私は頷く。







ほんと、ふざけてるよ









『上の連中は"わざと"、任務を押し付けたんだよ。1級を2級と偽ってね。』







新一「…そんな、」


赤井「……」






2人も何も言えずに口を噤む。








『その任務には私の同期が2人で行ってたんだ。それで片方の人が仲間を逃がすために…。

私は私で上から別の任務を何件も入れられててさ、

今思うとあれは自分の仲間を助けに行かせないためだったんだろうねぇ。』













《灰原っ!!待ってよ、!起きて…!治せる…今ならまだ…!!》



《御堂…高専に戻りましょう…》



《やだよっ!!ねぇ、七海もなんか言ってよっ…灰原にさあ、!まだ間に合うって…!ねぇ…!!》








あの時ほど、自分の無力さを恨んだ日は無い。

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美弦(プロフ) - graywolf さん» ありがとうございます!そう言っていただけてとても嬉しいですっ!! (4月7日 11時) (レス) id: f5d70b86e6 (このIDを非表示/違反報告)
graywolf - 更新、応援しています‼︎この作品大好きです(°▽°) (4月7日 6時) (レス) @page29 id: c5ad504755 (このIDを非表示/違反報告)
美弦(プロフ) - k.o_1010さん» うわぁ!ありがとうございます、嬉しいです! (3月26日 15時) (レス) id: f5d70b86e6 (このIDを非表示/違反報告)
k.o_1010(プロフ) - いつも更新楽しみにしてます (3月21日 17時) (レス) id: 56978ecf63 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:美弦 | 作成日時:2024年2月1日 15時

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