6話 回想 ページ8
A「意味分かんないですよねえ!だったらさっさと別れろやっ!なんでダラダラ5年も、付き合わされなきゃいけねぇんだよぉ!!」
くそがぁ
と項垂れながらも酒を飲む手は一切止めない。
ジン「ふっ…言う相手を間違えてんじゃねえか?」
挑発するように肘をつきながらAにそう言うと、こいつはなぜか一瞬目を丸くしたかと思うとふにゃりと覇気のない顔で話し出す。
A「間違えてないれすよぉ、ジンさんに話してますもん…」
そう言って笑う姿を見て、
柄にもなく愛らしいと思ってしまった。
A「…結局若さかなぁ…」
やっと落ち着いたと思うと、そう呟いてカウンターに倒れ込む。
A「彼氏の浮気相手ね、めちゃくちゃかわい〜感じだったんです…あれ、守ってあげたくなる的な…もうふわふわぁってしてて…きゃるるんっ♡てしてる…あの女の敵って感じの若い女の子…」
そうやって話し出すAに、俺は何も返さずにただ聞くだけ。
A「萌え袖とかしててぇ、うわ!私がやったら絶対キツイ!ってやつを平気でするんですよ…」
ジン「ほぉ、例えば?」
A「えぇ?例えばあ?」
う〜んんん……
頭を抑えながら必死に考えているA。
そしてやっと閃いたと抑えていた頭を上げキラキラとした顔でこちらを見てきた。
A「きゃ、ジンしゃんってかっこいいでしゅねっ!」
ジン「…………」
突然、顎の下に両手を持ってきてそんな事を言うものだから意味が分からず困惑した。
滑舌が悪いな…
A「A、疲れちゃったぁ。ジンさん、ぎゅ〜〜って、して?」
ジン「…ふざけてるのか?」
極めつけは上目遣いでハグを求めるポーズ。
このままだと本当に抑えが効かなくなるな…
A「違いますよ!こんな感じなんです、浮気女が!!」
ジン「あぁ…」
どうやら、俺が聞いた例えを実演してくれているようだ。
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美弦(プロフ) - そう言っていただけて光栄です!ありがとうございます (5月7日 13時) (レス) id: f5d70b86e6 (このIDを非表示/違反報告)
ynz(プロフ) - はじめまして。私が読みたかったお話です(^^) (5月7日 4時) (レス) @page28 id: ccc380c8c6 (このIDを非表示/違反報告)
美弦(プロフ) - ありがとうございます!日々、コメントが励みになっております笑 (3月31日 10時) (レス) id: f5d70b86e6 (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - 美弦さん» ✉️。此方の作品も最高に面白いです!お久しぶりです、あの失礼な可能性がありますが久しぶりにボードで会話しても平気ですか?これからも更新応援してます💝 (2月24日 11時) (レス) id: 861062e758 (このIDを非表示/違反報告)
美弦(プロフ) - 鶯 御飴さん» ありがとうございます!嬉しいです😊完結までまだ時間がかかりますが是非楽しんでください! (2月23日 17時) (レス) id: f5d70b86e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美弦 | 作成日時:2024年1月30日 13時