3話 ジンside ページ5
ジンside
愛だの恋だの、そんなくだらない不確かなものに執着している奴らがバカらしかった。
そんなものは、頭ん中お花畑の奴らだけだと考えていた俺がまさか
一人の女にこんなにも陶酔することになるとは…
ベルモット「あら?今日は貴方、ずいぶん機嫌が良いのね」
ジン「うるせぇ」
後部座席に座るベルモットからそう言われ、やっと自分の今の感情が分かった。
そうか、俺は今人目でも分かるぐらい気持ちが昂ぶっているのだ、と。
そりゃそうだ。気に入っている女と夜を共にしたのだから。
ベッドに僅かに残っていたぬくもりを思い出す。
ベルモット「そういえば今日は朝帰り?珍しい。」
ジン「…あぁ。」
俺の服装を見てか、ベルモットが言う。
ベルモット「昨日も行ってたらしいじゃない、例のバー。何?気になる女とホテルにでも?」
ジン「…………」
ベルモット「、え…まさか、本当に?」
信じられないとでも言いたげな表情でこちらを見てくる。
相変わらず、鋭いことに腹が立つ。
暫くの間、沈黙に包まれたかと思うと口を開くのはこの女。
ベルモット「…あのジンが人に惚れるなんて…一体相手はどんなテクを使ったのかしら…」
何故自分とは同じようにを遊び慣れていると考えるのか…
ベルモット「…それとも、……純粋さにやられた、とか?」
目を細め頬杖をつきながら、そう言うこいつに俺は舌打ちを返すだけ。
ベルモット「……………あのバー、私も1度行ってみたかったのよねぇ。ついでに貴方が惚れたkittenを……っ!」
ジン「それ以上言ったら、消すぞ…」
全てを見通しているかのように俺を見ながら言ってくるベルモットに銃を向ける。
脅しとも取れる言葉を吐くとベルモットも諦めを見せ両手を軽く上げた。
ベルモット「悪かったわよ、もう言わないわ。」
その言葉を聞き、俺は銃をおろした。
そして運転席で肩を撫で下ろしているウォッカに目的の場所を言い、仕事へと向かった。
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美弦(プロフ) - そう言っていただけて光栄です!ありがとうございます (5月7日 13時) (レス) id: f5d70b86e6 (このIDを非表示/違反報告)
ynz(プロフ) - はじめまして。私が読みたかったお話です(^^) (5月7日 4時) (レス) @page28 id: ccc380c8c6 (このIDを非表示/違反報告)
美弦(プロフ) - ありがとうございます!日々、コメントが励みになっております笑 (3月31日 10時) (レス) id: f5d70b86e6 (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - 美弦さん» ✉️。此方の作品も最高に面白いです!お久しぶりです、あの失礼な可能性がありますが久しぶりにボードで会話しても平気ですか?これからも更新応援してます💝 (2月24日 11時) (レス) id: 861062e758 (このIDを非表示/違反報告)
美弦(プロフ) - 鶯 御飴さん» ありがとうございます!嬉しいです😊完結までまだ時間がかかりますが是非楽しんでください! (2月23日 17時) (レス) id: f5d70b86e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美弦 | 作成日時:2024年1月30日 13時