19話 帰還 ページ22
前方にはあの大女優であり変装の名人、そして黒の組織の幹部であるベルモット。
後ろには同じく黒の組織の幹部であり、ある意味ベルモットよりも要注意人物のジンが、あり得ないレベルで私に密着して
私はと言うと、この最強幹部2人に挟まれている。
なんだこの状況…
しかも何よりまずいのはここが車の中という密室だということ。
逃げ場がないんですけど！！
やばい、どうしよう…
頭の中で必死に解決策を考えていたら、前にいるベルモットがため息交じりに口を開いた。
ベルモット「そんな睨まなくても、取って喰ったりなんかしないわよ。」
ジン「…どうだかな」
ベルモットの言葉に安堵するどころか、更に私の肩を持つ手に力が入るジン。
いたい、いたいっ
思わず顔を歪めてしまうが、ジンには見えるはずがないので力は緩まることがない。
二人して何を…
お互いを見続けるベルモットとジン。
一触即発かと思いきや、その空気を破るかのように運転席のドアが開いた。
「終わりやしたよ、アニキ。」
そう、我らがお母さん(？)ウォッカである。
空気を全く読まずに遠慮なく運転先へと乗る彼。
後部座席を見て顔つきが変わる。
あ、これ…空気読んでないんじゃなくて、この状況、知らなかっただけか。
でも後ろからの殺気が少し弱まった気がした。
私に向けてじゃなくとも怖いから、できれば全部しまってほしいなぁ…
そう思ったけど、そんなこと言えるほど私は図太くない
というか、色んな意味で死にそうである。
ジン「……出るぞ。」
ようやくジンがそう言った。
そしてそのまま助手席に………うん？あれ？
なぜだろうか…
そのままジンがこちらへと詰めてくるのだが？？
え？あれ？？
なんかめっちゃ中へ押してくるんだが？？？
『ぇ、ちょっ…』
………………、…、……
なんということでしょう。
右にベルモット、左にジン。
なぜかまたもや挟まれた。
いつもだったら助手席に行くはずなのに、彼は私を真ん中へと追いやったのだ。
両手に華ならぬ、両手に爆弾状態。
いや、地獄。
そんな私など気にするわけもなく
ジンはウォッカにこう言った。
ジン「帰るぞ」
一言。
え、まじなんで？？
ウォッカは、了解です！なんて言って運転し始めちゃったし！
ジンは未だに私の腰に手を置いて離してくれない
もしかしてこのまま帰れないの？？
それかアジトに連れて行かれるパターンですか？
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美弦(プロフ) - そう言っていただけて光栄です！ありがとうございます (5月7日 13時) (
レス) id: f5d70b86e6 (このIDを非表示/違反報告)
ynz(プロフ) - はじめまして。私が読みたかったお話です(^^) (5月7日 4時) (レス) @page28 id: ccc380c8c6 (このIDを非表示/違反報告)
美弦(プロフ) - ありがとうございます！日々、コメントが励みになっております笑 (3月31日 10時) (レス) id: f5d70b86e6 (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - 美弦さん» ✉️。此方の作品も最高に面白いです！お久しぶりです、あの失礼な可能性がありますが久しぶりにボードで会話しても平気ですか？これからも更新応援してます💝 (2月24日 11時) (レス) id: 861062e758 (このIDを非表示/違反報告)
美弦(プロフ) - 鶯 御飴さん» ありがとうございます！嬉しいです😊完結までまだ時間がかかりますが是非楽しんでください！ (2月23日 17時) (レス) id: f5d70b86e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美弦 | 作成日時：2024年1月30日 13時
