15話 突然 ページ17
自由に話せるようになったは良いけど、
この状況ほんとにどうしよう…
未だに口を開かずに周りを見渡す私。
そんな私に苛立ったのか、なぜか思い切り蹴られた。
『ぁ゙っ…！』
いったい！痛いっ！！
レディのお腹蹴るとかどういう神経してんの！！
「おい、さっさと吐けよ！あいつはどこにいる！」
先程とは、うって変わってとても苛立たしそうな声を上げて私にそう吐き捨てる。
知らんし！
なんで私がそんなこと知ってると思うのよ
痛みに必死に悶えながらそんな意を込めて睨むが、多分効いてないな…
『、わ…私に聞かれても、わかんないです…』
取り敢えず、話そうと思い口を開くが出てくるのはこんな言葉。
男の額に青筋が浮かんだ。
あぁ、なんで私って人を煽るようなことを言っちゃうんだ…
後悔先に立たず、とはまさにこのことだろう。
後悔してももう遅い。
私は既にこの男の地雷を踏んでしまっているようだ。
「じゃあもういい」
何かを諦めたような、見放したような、
分からないけどそんな感じの声色だった。
あれ、なんで
こんな近くに銃があるんだろ…
"それ"はもう私の鼻先にまで近づいていて、
動くたびカチャリと嫌な音を立てる。
「お前はもう、用済みだよ」
死ぬときって…ほんとにスローモーションになるんだな
引き金を引く動きが想像していたよりもずっと遅く感じる。
《俺、お前のこと好きじゃねえから》
《大体、お前は可愛げがなさすぎるんだよ。》
《じゃあな》
うわ、待って
走馬灯まで見えてきた。
死ぬ瞬間までクソな元カレ思い出すとか嫌なんですけど
なんて現実逃避してる間にも私の目と鼻の先にまで迫っているそれ。
いよいよ死を覚悟した。
間際…
【バァン！！】
突然、そんな轟音がした。
音のした方向へ視線を向ける。
私の瞳に映ったのは今朝私が一方的に別れたばかりのあの人で。
正義のヒーローとは、本当に存在するのだと
真っ白になった頭に
その言葉だけが浮かんで頭から離れなかった。
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美弦(プロフ) - そう言っていただけて光栄です！ありがとうございます (5月7日 13時) (
レス) id: f5d70b86e6 (このIDを非表示/違反報告)
ynz(プロフ) - はじめまして。私が読みたかったお話です(^^) (5月7日 4時) (レス) @page28 id: ccc380c8c6 (このIDを非表示/違反報告)
美弦(プロフ) - ありがとうございます！日々、コメントが励みになっております笑 (3月31日 10時) (レス) id: f5d70b86e6 (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - 美弦さん» ✉️。此方の作品も最高に面白いです！お久しぶりです、あの失礼な可能性がありますが久しぶりにボードで会話しても平気ですか？これからも更新応援してます💝 (2月24日 11時) (レス) id: 861062e758 (このIDを非表示/違反報告)
美弦(プロフ) - 鶯 御飴さん» ありがとうございます！嬉しいです😊完結までまだ時間がかかりますが是非楽しんでください！ (2月23日 17時) (レス) id: f5d70b86e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美弦 | 作成日時：2024年1月30日 13時
