ワンナイトした相手が黒の組織の幹部でした

14話　　写真 ページ16

「おいおい、こんな写真残すほど仲いいのかよ」





そして、唐突にそう言ってきた。




うん？仲いい？だれと？？






「これでもまだ言わねえのかァ？」







そう言って私にスマホの画面向けてくる。


見えたのはなんとまぁ！


先日佐々木さんに見せたジンの写真ではないか。






おーのー…


我ながらやってしまったと絶望した。





「お〜お〜、まだあんぞ？」





追い打ちをかけるように更に違う写真を見せてくる男。



酔った私がジンにダル絡みをしているものや、

なぜか服がびしょ濡れになってるもの…これ絶対私が零したやつだわ…



他にもずらりと並んでいる写真たち。(黒歴史)






『(うわぁ……)』





こりゃすごい…

ていうか、私ジンとこんなに交流してたんだ。

えぇ…待ってジン怒ってないよね…？？

こんな暴れてんじゃそろそろ堪忍袋の緒が切れてもおかしくはない………

やだ、もうしにたい…←







「あ、あのぉ…」


「んだよ？」




しばらく写真攻防戦をしていたら、リーダーに突然声をかける人が。

多分、この中でも下っ端っぽい…←失礼


5人ぐらいしかいないけど…




「その女の人、多分布で口縛られてるから…喋らせるならその布外さないと…、」




よく言った下っ端！！！

君は今から配下に昇格だね！！！






しばらく沈黙に包まれる。


動き出したリーダー。


私の方へどんどん手を近づけてくる。





「っ分かってるわクソが！！」




そして悪態をつきながら私の口を縛っていた布を外した。



いや絶対分かってなかったろお前。






やっと自由になった口でその言葉を飲み込めた私を褒めてあげたい。

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