ワンナイトした相手が黒の組織の幹部でした

11話　　回収 ページ13

「よお、お嬢ちゃん。死にたくなかったら…ジンの居場所教えてくれねぇ？」





はい、フラグ回収。




目の前で私に銃を突きつけながら、真顔でそう脅してくるこの男は、どうやらジンの居場所が知りたいらしい。










………………







ふはっ……





何故こんな事になったのだ。(白目)














時を戻すこと数時間前……

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休憩室を出てからも、お昼休みとかことあるごとに私に言及を続けてきた佐々木さん。



最初のあたりは私も




""まぁ、いろいろあるんですよ"
"性格なんてひとそれぞれじゃん？"



なんて意味のわからないことを抜かしながら必死にかいくぐっていたのだが、それも限界を見せた。



すっかり言いわけの尽きた私なんて露知らず、懲りずに永遠と話しかけられるもんだから、

普段じゃ絶対にあり得ない定時に帰宅することにしたのだ。

佐々木さんが部長(いつぞやのパワハラ上司)に呼ばれて居なくなったのを良いことにこっそりと会社を出た。





まぁ、それが裏目に出たわけですけども。






そして佐々木さんからの圧力から無事に逃れられた私はすっかり忘れていたのだ。


今朝ワンナイトした人物がどんな環境で生活しているのか、ということを。





『今日は早めに終わったことだしなんか食べよっかなぁ』



そう思いながら内心スキップで信号待ちをしていると目の前に黒いバンが止まる。


そしてそのバンのドアが開き、人が出てきた。

もう、この時点で私はパニック状態。

その出てきた人物が私に向かって歩き出したことで更に慌てた。




逃げようとしたけど足が動かず、あっという間に体を拘束。


周りには時間帯が悪く人もいなかった為、すぐに車に乗せられ拉致されてしまった。










そして、気がついたらどこかもわからない建物らしきものの中にいた。

手足を拘束、口には布が。






ようやく、主犯格らしき人物が出てきたと思ったらいきなり銃を突きつけられ、冒頭に戻る。












『…………』





教えろって言われてもなぁ…


私、タオルみたいな布のせいで一切喋れないんだけど…




ていうか今更ながらにまじで怖い。

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