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7話 ページ9
すると
彼は、じゃあ俺はこれで と言って帰ろうとする。
『は、いやいやいや!お礼させてくださいっ!』
「はぁ?」
彼の腕を掴み、帰ろうとするところを引き留めてそう言うと、彼は意味がわからないみたいな顔で、眉間にシワを寄せた。
いや、私は当たり前のことをしているだけだと思うんだけど…
『お願いします、ほんとに助かったんです。お金無駄にするところだったので…』
学生証を新しく買い替える費用を思い出しながら彼に向かって話す。
警察に届け出た後に自動証明書発行機で手数料払って…学生課の窓口で再交付でしょ、??
本人だということをハッキリさせるために運転免許証とか、パスポートとか、マイナーカードとかいるって言うし…
どれだけのお金と労力が失われていくのか…
そう言うと、彼も諦めてくれたようで
了承してくれた。
「わぁったよ、」
『ありがとうございます!』
内心、ガッツポーズ。
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作者名:美弦 | 作成日時:2024年1月2日 21時