警察官になった呪術師【警察学校編】 (ページ6)

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4話　　　謎のイケメンページ6

一通りの自己紹介が終わり、休み時間。

もう既にグループが出来始めているではないか。

ただでさえ少ない女子が女子同士で固まり。男子もいくらかのグループを作っている。

『こりゃ完全に出遅れたぁ…』

？「何に出遅れたの？」

『うわぁっ！え、なに、なに、だれ、！』

突然私の独り言にツッコミを入れてきたのはタレ目のロン毛男。こりゃ絶対モテる。

私の斜め前の席で足を組んで座りながらこちらを見ているイケメン。

？「あ、急にごめんね。オレは萩原研二。よろしくねAちゃん♪」

いや聞いてないです←

勝手に自己紹介を始める。

ウインクしながら喋るあたり、器用だな

ていうか

『なんで、なまえ、！』

萩原「ん？あぁ、俺女子の名前は一度聞いたら忘れないんだよね！」

すんごい特殊な…

『へぇ〜…そうなんだぁ』

適当に相槌打って終わらせよう

深く関わりすぎるのも良くないし…

萩原「で？何に出遅れたの？」

『え？』

さっき終わる雰囲気だったじゃん！終わらせようよ、ここは！

まだ続くようで質問される。

突然のことに反応が追いつかず、聞き返してしまった。

萩原「さっき"完全に出遅れた"って言ってたっしょ？」

覚えてたんだあ……

『あぁ、周り見てよ。数人で固まって話してるでしょ？』

私の言う通りに萩原くんも見渡す。
すると彼も理解したようだ。

萩原「もう完成しちゃったグループに入るに入れないわけね」

私と目を合わせながらそう言う。

『大体そんなとこ。次何するのかとか教えてくれるぐらいの友達は欲しかったんだけどなぁ、』

なかなかひどいだろ？
私もそう思うよ

おどろいたような顔でこちらを見る萩原くん。

たかだか半年の仲に、そこまで親密な関係はいらないでしょ？

そう彼に言い放った私は大分冷たい人間に見えたかもしれない。

案の定、少し顔が曇る彼に今度は私から質問した。

『あなたは？友達、いないの？』

私を少しでも話題をそらそうと思い、萩原くんに話を振る。

萩原「オレはちゃあんといるよ〜、ガキの頃からの親友が。」

『親友…ね、……だれ？』

笑顔で隣を指差す彼。

その指の先は私の前の席で寝ている男。確か、自己紹介で名前だけ言って終わった…

萩原「ほら、陣平ちゃん起きろ〜」

寝ている彼の肩を揺らしながら起こそうとしている。

そうだ。

まつだじんぺい