2話 教室 ページ4
「総代、挨拶!」
「はい!」
にしても半年かぁ
でもな〜、入学じゃなくても編入とか教師としてとかできたかもしれないのに…
少々思うところもあるが、今回は口を噤もう。
本来大学を卒業していない私は10ヶ月在学する必要があるが、夜蛾学長にお願いして、期間を短縮するように言ってもらったのだ。
そしてその願望は見事通って、私は半年間、警察学校で過ごすことになった。
あ、あの総代イケメン…
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長い長い入学式が終了し、入学生が次々に自分の教室へと入っていく。
『私は、鬼塚教場か。』
なんとも恐怖心が煽られるイカツそうな教場である。←
ガラッ…
教室のドアを開け、教室に入ると既に半分以上の生徒が入室していた。
中学となんら変わりないようにも感じるが、少し違うのは、まだグループができておらず、それぞれが、自分の席で大人しく教官がやってくるのを待っているという点だろうか。
こんな静寂とした空気の中、教室に入るのも気が引けてしまう。
なにもすることがない中、突然音がしたら必然的にその音の源を見るのが普通である。
この場合は、ドアを開ける私とそれを見る生徒って感じかな
あんま目立ちたくないんだけど…
さっさと教室に入るために
扉を閉めようとすると、突然、何かに阻まれたようにドアがビクともしなくなった。
何事かと思い、その原因になるものに目をやること
そこには……
?「ちょっとごめんね、オレらもここなんだよ。いいかな?」
猫目の長身イケメンがいました。
『……………ぅわぁ………』
?「あの、大丈夫?」
全くドアの前から動く気配のない私を不審に思ったのかイケメンが私を心配する言葉をかけてくれる。
少しイケメンの顔から視線を下げるとドアの横枠にイケメンの手が。
どうやらこの手がドアを開けなくした原因らしい。
成る程。教室に入るのに私が邪魔だったのか。
『…ごめん、すぐ退きます。』
私は謝罪をして自分の席へと向かった。
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ゆっこ(プロフ) - とても面白く、続きがとても気になります! (4月26日 22時) (レス) @page24 id: 2eecfc8ab4 (このIDを非表示/違反報告)
美弦(プロフ) - 占ツクこそ正義さん» ありがとうございます!嬉しいです!! (1月25日 16時) (レス) id: f5d70b86e6 (このIDを非表示/違反報告)
占ツクこそ正義 - めっちゃ面白いです!!!応援します!! (1月12日 23時) (レス) id: 74373a0c97 (このIDを非表示/違反報告)
美弦(プロフ) - そう言ってもらえて嬉しいです!書いてよかったぁ (12月6日 21時) (レス) id: 72a17114e9 (このIDを非表示/違反報告)
00137R(プロフ) - 過去編制作有難うございます!愛読します! (12月6日 20時) (レス) @page6 id: c326ad8a0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美弦 | 作成日時:2023年12月6日 16時