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22話  分解 ページ24

伊達「んじゃその天才は今捜査一課でバリバリの刑事なんでしょうねえ…」




伊達が教官に向かってそう言うが、教官は気まずそうな顔をして



教官「い、いや…今は刑事を辞めて…米花町に探偵事務所を構えているそうだ、」





とだけ言った。



元天才刑事が探偵とは…

世も末だな。




もう訓練を終えてすっかり暇になってしまった私は周りを見ながら進捗状況を観察していた。

すると、諸伏の隣りにいた松田が突然声を上げる。





松田「クソ、全然当たらねえ…」



どうやら、銃に苦戦しているらしい。





意外…あいつ絶対拳銃は得意だと思ってた。



そして、ここぞとばかりに松田の後ろから出てくる教官。



教官「どうした?松田…ケンカっ早いガキには拳銃は難しいか?」



そして、この間のケンカもバレている。


しかしそんなことは気にせず淡々と自分が持つ拳銃について教官に話す松田。すごいねあんた。

そのメンタルだけは誇ってもいいと思うわ。





教官がどこかに行っても、1人拳銃を触り続けている松田。


一体何をそんなに気にしているのか…


少し気になって彼を見ていると、松田の近くにいた生徒が松田に話しかけていた。



「お、おい…松田?」




不安そうな声が気になり松田のことを見ると、





『…うわぁ……』




松田の手には、SAKURAの部品らしきもの。




松田「あ〜〜やっぱシリンダーストップいっちゃってたわ!」



バレルとシリンダーの軸線ズレてたし、これじゃ当たらねぇぜ…なんて言いながら銃をいじる彼。

なんということか、彼は日本警察が使うSAKURAを分解していたのである。




流石にこれには、教官も衝撃だったらしく

めちゃくちゃ大声で松田を叱っている。





教官「すぐに元に戻せ!!」

松田「あ゛?」



いや、態度悪…




松田のあまりにもなっていない態度にびっくりしていたら、

いつの間にか隣りにいる萩原が口を開いた。



萩原「あちゃ〜〜、またやっちゃったか…」



ん?


『"また"?』


これが初めてじゃないってこと?




萩原「陣平ちゃんは何でもかんでも分解しないと気がすまない分解魔。その分メカに詳しいんだけどな」



私たちに向かってそう言う。



『えぇ……、なんだそれ怖…』


萩原「あははっ、ガキの頃からだからな〜、こればっかりは治んねぇよ」


いや、それでも怖いよ


どんだけメカ好きなの…

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ゆっこ(プロフ) - とても面白く、続きがとても気になります! (4月26日 22時) (レス) @page24 id: 2eecfc8ab4 (このIDを非表示/違反報告)
美弦(プロフ) - 占ツクこそ正義さん» ありがとうございます!嬉しいです!! (1月25日 16時) (レス) id: f5d70b86e6 (このIDを非表示/違反報告)
占ツクこそ正義 - めっちゃ面白いです!!!応援します!! (1月12日 23時) (レス) id: 74373a0c97 (このIDを非表示/違反報告)
美弦(プロフ) - そう言ってもらえて嬉しいです!書いてよかったぁ (12月6日 21時) (レス) id: 72a17114e9 (このIDを非表示/違反報告)
00137R(プロフ) - 過去編制作有難うございます!愛読します! (12月6日 20時) (レス) @page6 id: c326ad8a0b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:美弦 | 作成日時:2023年12月6日 16時

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