警察官になった呪術師【警察学校編】 (ページ21)

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19話　　やればできる奴ページ21

教官「で、あるからして…警察は現場周辺の目撃情報を集めることになる。」

退屈だぁ…

休み時間が終わり、講義の時間。

私たちは、鬼塚教官の暇すぎる授業を受けていた。

みんな、真面目で偉いなぁ。

ノートとってる人とかいるよ…

私の目の前の人はいつも通りでなんか安心。

とか思っていたら…

鬼塚「ここで注意したいこと、分かるか？御堂。」

当てられた。

『は、はいっ！』

そして当てられるなんて思ってもいなかった私は大声で返事をしてしまう。

周りの注目を浴びた。

やめて、見ないで

伊達はなんでニヤついてんの。やめて？？

これ以上鬼塚教官に凝視されたくないから

質問に答える。

『えっと…目撃情報を集めるうえで、犯罪現場に居合わせたストレスや思い込み、警察官の誘導的な質問で目撃者の証言が歪められる可能性があるため、…目撃者の情報を鵜呑みにせずしっかりとした裏取りを、する必要が…あります。』

教官「その通り！ちゃんと聞いていたようだな」

暇すぎて欠伸してたの、バレたかな

大丈夫か…

席につくと、前にいた松田が突然声を上げる。

松田「まぁ、警察学校を卒業した連中がそれをちゃんと実践できてるかはマユツバもんだがな」

なんだかバカにしてるような口調でそう言うから

少し驚いた。

こいつ、警察嫌いなのかな…？

そして怒られる松田。

教官「おい、松田！きさま警察官をなんだと思ってる！？」

松田「そりゃぁ、もちろん

誇りと使命感を持って国家と国民に奉仕し、

人権を尊重して公正かつ親切に職務を執行し

規律を厳正に保持して相互の連帯を強め

人格を磨き能力を高めて自己の充実に努めて

清廉にして堅実な生活態度を保持する…

それが警察官…でしたよね？」

お、お〜ちゃんと知ってた…

なんだ、あんたやればできるんだ。

ていうか、寝てなかったんだ。

教官「わ、わかっていればよろしい！では、今日の講義はここまで！各自しっかり復習しておくように！」

降谷「……」

これで講義が終了したが、

降谷が松田のことを見ていたのが少し気になった。

さっきの松田の発言が気に障ったのだろうか。