警察官になった呪術師【警察学校編】 (ページ3)

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1話　　入学式ページ3

校長「諸君、この度は入学おめでとう！君たちはこの警察学校で仲間と共に様々な事を学んでいくと思う。そこで…＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿」

長ぇ……

校長の話を内心欠伸しながら聞いている私はそんな事を思った。

大体…入学じゃなくてもいいじゃないか…

前のステージで誰も聞いていないような長い長い挨拶をしている校長を眺めながら、私は数日前自分の身に起こったことを思い出していた。

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『潜入捜査…ですか』

夜蛾「あぁ。とある警察学校で不審死や体調不良者が続出していてな。調べてみた所、１級・２級相当の呪霊が数体、１級らしき呪物が見つかったらしい。そこでお前が呼ばれた。」

どういうことか分かるよな、とでも言いたげに、中途半端に説明してくる夜蛾学長。

ええ、ええ、もちろん。
分かりますとも。

私に祓ってきてほしい……いや祓えってか、

『でもなんで私なんですか？七海もいるしなんなら五条先輩に頼めばいいじゃないですか』

そう。七海も十分強いし、五条先輩なんてなおさらだ。あの人一人で全て事を済ませることもできるだろう。最強だし、……あ、

夜蛾「建人はまだ凖１級だ。もし相手が１級以上だった場合、対処できないと判断した。悟は今忙しいし、あいつに潜入など器用な真似はできん、論外だ。」

辛辣ぅ…

でもそれは建前。特級が潜入任務など、請け負って良いはずがないのだ、上に何か釘でも刺されたたのだろう。

呪霊と同じように呪術師にも階級という強さのレベルが存在する。
私が属する１級術師は、凖１級、特級とはどちらの意味でも天と地ほどの差があり、弱すぎず、強すぎず。ある程度人数がいる。

仮に任務で命を落としたとしても大した支障はない。

１級は、上の連中にとって最も扱いやすい "駒" である。

拒絶したら私の首が飛ぶな…(物理)

残念ながらまだ頭と体は仲良くしていたい。

『…分かりました。やります、潜入捜査』

夜蛾「では、早速準備しろ」

……は？

『は？』

おっと声に出てしまった。

了承した手間、もうどうすることも出来ないのは分かっているが、それでも今すぐは早すぎない？？

夜蛾「明後日には入学式だ。夜までには準備しておけ、向こうでも寮生活だからな。」

『嘘やん…』

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