警察官になった呪術師【警察学校編】

17話　　裏話　1 ページ19

場所は変わって、教官のところ。




生徒たちがグラウンドを走っているのを見ながら教官たちはある生徒について話していた。





「鬼塚教官、厄介な連中を引き受けてしまいましたねぇ。しかも6人いっぺんに」



鬼塚「ええ…とんだ貧乏くじですよ…どいつもこいつもクセ者揃いで」






帽子を被りながらそう話す鬼塚。そして続ける。









鬼塚「全科目オールA、長い警察学校の歴史でも類を見ない抜群の成績で入校、

総代を務めた降谷は…あの真面目すぎる性格と頭髪のせいか他の学生とのイザコザが絶えず…





兄が長野県警の優秀な刑事の諸伏は…正義感は強いんだが、今も両親の事件のトラウマを抱えている。





降谷に次いで総合力No.2、リーダーシップもある伊達も警察官だった父親の辞職を引きずっていて、





優れた洞察力とコミュニケーション能力を持った萩原は、

そのスキルを女子大生の尻を追い回すことにしか使っていない。





それに松田…面接のマイナスを学科や実技や高いレベルの専門知識でカバーしたのはいいが、

あの傍若無人で協調性の無さは致命的だ。




そして御堂。

あいつは得体の知れん宗教系の高専を卒業の上、在学期間も4ヶ月短縮されるほど、上からも特別扱いされている。

誰とでも仲良くなれるのは良いところだが、却ってそれがあいつの枷になっているようにも感じるし、何よりいつも人と壁がある。

(これもあいつが言う"呪術師"として必要なことなのかもしれないが…)


はぁ…先が思いやられるよ……」



















『え、いやちょ…はや、』


諸伏「ほら、行こうか」


『あんな全力疾走で残り持つ？？？』

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