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16話  マラソン 2 ページ18

萩原「しかし降谷って奴もやるねぇ」




萩原が降谷のことを評価している…のを盗み聞きする私。


あ、松田のパパ、プロボクサーなんだ…

すっご…

じゃ絶対強いじゃん。てことはそんな松田と互角にやり合ったあいつ(降谷)はゴリラかなんかか??

ていうか降谷がゴリラってことは松田もゴリラでは???




頭の中で馬鹿なことを考えていると萩原がその喧嘩の勝敗を松田に尋ねていた。





そこで勝者は自分だ、とお互いが言い張るゴリラ達

そしてまたもや言い合い。






いや、ガキか






そこに自分も混ぜろと笑顔で言う伊達は真のバカでありガキなのだろう。



まぁ、そのバカ達にはしっかり教官からお叱りが入ったわけだけども。






かく言う私は、1人でこいつらの後ろを1、2、1、2とハリのない声で言いながら走っていた。


そんな中、急に私の下の地面が暗くなる。

と同時に隣に気配を感じた。

そして聞こえてきたハスキーボイス








「御堂、大丈夫?」



『ん?』





その声の正体は諸伏景光。


何故か分からないが、大丈夫か?と聞いてきた。

大丈夫?と聞かれたら人は大抵、大丈夫、 と答えるしか無いこと をこの人は知っているのだろうか。



まぁ、私はめんどくさい女ではないのでここは敢えて目を瞑ろう。







『…何が?』




うん、まぁ普通に疑問だった。

私は普通に走っていただけなのに、この人は私を心配してきたのだから。

顔色が悪かっただろうか。でも私は至って元気である。どこも悪いところ無いし






諸伏「いや、俺達のせいで一周多く走ることになっちゃったから…御堂女子だし、しんどくないかなって」





あぁ、なるほど。

私が体力無いと思って心配してるのか






『大丈夫大丈夫。私こう見えてだいぶ体力あるし、それに諸伏何も悪くないでしょ』



諸伏「あはは、でも俺がちゃんとゼロのこと見てたらこうはならなかったかなぁって」



『………』







冗談交じりにそんな事を言う諸伏は、もう完全に母だった。

17話  裏話 1→←15話  マラソン 1



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ゆっこ(プロフ) - とても面白く、続きがとても気になります! (4月26日 22時) (レス) @page24 id: 2eecfc8ab4 (このIDを非表示/違反報告)
美弦(プロフ) - 占ツクこそ正義さん» ありがとうございます!嬉しいです!! (1月25日 16時) (レス) id: f5d70b86e6 (このIDを非表示/違反報告)
占ツクこそ正義 - めっちゃ面白いです!!!応援します!! (1月12日 23時) (レス) id: 74373a0c97 (このIDを非表示/違反報告)
美弦(プロフ) - そう言ってもらえて嬉しいです!書いてよかったぁ (12月6日 21時) (レス) id: 72a17114e9 (このIDを非表示/違反報告)
00137R(プロフ) - 過去編制作有難うございます!愛読します! (12月6日 20時) (レス) @page6 id: c326ad8a0b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:美弦 | 作成日時:2023年12月6日 16時

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