警察官になった呪術師【警察学校編】 (ページ16)

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14話　　点呼ページ16

翌日から、本格的な講義が行われ実技にも追加されるようになった。

そしてそんなこんなで入学してから1週間程経った頃。

いつも通りの朝、ランニングをする前の恒例として、まずは点呼を行う。

だから、鬼塚教場として団体で集まっていたのだが、今私の横にはある5人の男子が並んでいる。

言わずもがな、つい先日一緒の班になった彼奴等である。

「______集合！三列縦隊！！日朝点呼番号！！」

その声を合図に大きく1.2.3.4.5…番号を叫ぶ声がグラウンドに響き渡る。

伊達「鬼塚教場気を付けィ！！」

我らが班長___伊達航が声を上げ、その声とともにビシッと勢いよく気をつけの態勢に。

あ〜…あれやったなぁ、小中学校の頃、体育の先生にめっちゃ注意されたっけ。

かかとを付けて足先は拳ひとつ分開ける、で、手はピンっと伸ばして中指を横太ももにくっつけて………あと、なんか言ってたんだよなぁ…

忘れた

そんな事を考えている私だが、伊達と同じように姿勢正しくしてるのかと言われるとそれは否。

呑気に軽く欠伸しながら、愉快に周りを見ているだけである。

たがしかし、やはり気になる。

教官に気づかれないようにそっと隣を見る。

松田「？んだよ」

『いや、なんでも』

全然なんでもないこと無いけど、流石にあんな睨まれたら何もいえない。

私が初めに見たのは真横にいた松田陣平。

何故かこいつの頬や体に絆創膏やら、傷やらがたくさんあったのだ。

そして、その松田の隣にはまたもや顔に傷をつけた降谷がいて、どちらもせっかくのキレイな顔が大変台無しであった。
　

2人揃って一体何があったというのだ。

鬼塚「…ん？どうした？松田と降谷…………その顔」

教官自身も気になったのか、不信感を抱きながら２人にそう尋ねる。

流石教官。皆が躊躇うようなところもズカズカ進んでいく。

松田「…聞きたいっすか？」

そしてその疑問にニヤリと口角を上げて聞き返す松田。

鬼塚「あぁ、ぜひお聞かせ願いたいねぇ」

教官も分かっているだろうに人が悪いわぁ…
そして少し悪い顔をしながら松田が口を開く。

松田「実は……」

だが、それを遮る者が１人。