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10話   暴君 ページ12

『ちょ、待って待って分からん、ちゃんと教えて』



松田「ぁ゙?この線を切った後、ここやって…こうだろ」



『意味分からんわ』



松田「ぁ゙ぁ゙??」









萩原「…………何やってんの?」




こいつに引き止められた後、唐突に爆弾の話になり、私が爆弾触ったこと無いと言うと、解体方法を教えてやると言われた。

もうほんと、唐突すぎる。

いきなり引き止められて殺されるかと思ったのに。


どこから出したのか爆弾の内部が忠実に書かれた紙を持ってきて、あーだこーだと、私に言っている。


そして、教えてもらったのは良いが


こいつの言ってることが何一つ理解できないのだ。



ずっと冒頭部のやり取りを続けていると、食堂(?)から帰ってきた萩原くんに目撃された。



『ね〜、萩原くん助けて。この人何言ってんのか全くわかんない。』


まだ、扉の前で固まっている萩原くんに助けを求めるとこちらに駆け寄ってきてくれる。


あら、優しい。


萩原「なになに、陣平ちゃんとなにしてんの〜?………あ、」



どうやら気づいてしまったらしい。

私を申し訳なく見てくる。




今は机の上に紙を置いて、松田が振り向く形で向かい合って座っているのだが、松田が何かを言うたびに机が揺れる。

何故かって?


松田「お前、なっんで分かんねぇんだよ、ここはトラップだっつってんだろ!」


私がミスることで松田が怒鳴り散らかすからである。


『うるっさいなあ、生まれてこの方爆弾なんて触ったこともイジったこともないんだから仕方ないでしょ!ましてやその中身なんて!』


負けじと私も言い返す。


もう大半の生徒が教室に帰ってきているというのに空気を読めない私達。


萩原「あ、意外と喋る…」



おいそこ聞こえてんぞ



取り敢えず、松田から貰ったこの紙に書かれてる爆弾の解体方法を考えようと思い、萩原くんから机へ視線を移す。


……………ダメだ、わからん。


楽しくないし、難しいし、やりたくなぁい……

でもこのままだったら一生終わんない…でも松田には聞きたくない………



この我儘を叶えるためにどうするべきか模索していた所1つ、案を思いついた。




そういや萩原くんと松田って親友だったよな?てことはこいつも爆弾得意なんじゃ…


堪らず萩原くんの方へ、顔を向けるとキョトンとした顔でこちらを見つめ返してくる


そんな萩原くんに一言。




『萩原くんさ、爆弾解体とか得意?』


萩原「ん?うん、まあ、できる方だと思うよ」


メシア
救世主!!

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ゆっこ(プロフ) - とても面白く、続きがとても気になります! (4月26日 22時) (レス) @page24 id: 2eecfc8ab4 (このIDを非表示/違反報告)
美弦(プロフ) - 占ツクこそ正義さん» ありがとうございます!嬉しいです!! (1月25日 16時) (レス) id: f5d70b86e6 (このIDを非表示/違反報告)
占ツクこそ正義 - めっちゃ面白いです!!!応援します!! (1月12日 23時) (レス) id: 74373a0c97 (このIDを非表示/違反報告)
美弦(プロフ) - そう言ってもらえて嬉しいです!書いてよかったぁ (12月6日 21時) (レス) id: 72a17114e9 (このIDを非表示/違反報告)
00137R(プロフ) - 過去編制作有難うございます!愛読します! (12月6日 20時) (レス) @page6 id: c326ad8a0b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:美弦 | 作成日時:2023年12月6日 16時

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