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9話   教室 ページ11

諸伏「印象に残ってて…」


苦笑いしながら私にそういう。


一体私がこの人に何をしてしまったのだろうか。記憶にない。


それよりもさっきから自己紹介以外何も喋らないこのパツキンはなんなん??


バレずに見つめていたはずだったのだが、どうやらバレてしまったらしい。パツキンの降谷くんと目が合う。




『あ、』


降谷「あ、すまない。あまり話すのに慣れていなくてな」


成る程、そういうことだったのか。


ちなみにそれは人類全般?それとも女子限定?←


なんとなく気になったけど下手に突っ込むのはやめといて、 こっちこそごめんね と適当に謝っておいた。


3人で談笑しながらご飯を食べた。

楽しそうに私達と話す降谷くんは、とてもじゃないけど話し慣れていないようには見えなかった。




食べ終わってしまったので先にこの席を抜ける。

これ以上関わるのも面倒だ。



『じゃあ、私先に行くね』


降谷「あ、分かった」

諸伏「また後でね」




『うん』



私の方へ手を振る彼らを横目に、私は食器を片付けて教室へ帰った。



まだ、授業前だったためか、教室には誰もいない。




『みんなまだ食べてるのか…』




自分の席に座るためにそこへ向かうと、人影を見つける。



私の席の前で突っ伏して寝ている男。




『……あれ、松田…くん?』



松田「…あ?なんだ、お前か」


私の声で直ぐに目を覚ました彼。

起き上がってこちらを見る。

認知されてたァ…



なんてヲタクのような反応をしてしまったが仕方ないだろう。

この人、見た目だけなら人の名前とか顔とか覚えるような人には思えないもん。



『あ〜、お昼は、食べてないの?』


気まずさのあまりこめっちゃどうでも良い質問をしてしまう。



松田「先に食べたわ。」



『あ、そっか。それもそうだよね』





………………………………





………………………………………………………………




沈黙が辛いっ…




『あ、じゃぁ…私そろそろ行くねっ…松田「待て」ウイッス』



つらすぎて逃げ出そうとするといきなり松田くんに止められる。

10話   暴君→←8話   飯



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ゆっこ(プロフ) - とても面白く、続きがとても気になります! (4月26日 22時) (レス) @page24 id: 2eecfc8ab4 (このIDを非表示/違反報告)
美弦(プロフ) - 占ツクこそ正義さん» ありがとうございます!嬉しいです!! (1月25日 16時) (レス) id: f5d70b86e6 (このIDを非表示/違反報告)
占ツクこそ正義 - めっちゃ面白いです!!!応援します!! (1月12日 23時) (レス) id: 74373a0c97 (このIDを非表示/違反報告)
美弦(プロフ) - そう言ってもらえて嬉しいです!書いてよかったぁ (12月6日 21時) (レス) id: 72a17114e9 (このIDを非表示/違反報告)
00137R(プロフ) - 過去編制作有難うございます!愛読します! (12月6日 20時) (レス) @page6 id: c326ad8a0b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:美弦 | 作成日時:2023年12月6日 16時

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