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「殺す気だった、と捉えてよろしいでしょうか」
こんな男に敬語を使っている私を誰か褒めてくれてもいいんじゃないかな。
まさか３分の２が死ぬだなんて思ってもしなかった。生存者の中に重傷者は勿論いる、怪我をせずに帰ってきた者など誰一人としていない。
勿論、私だって死んでもおかしくない状況だった。
「報告は以上です」
ジンは何も言わずただタバコをふかすのみ。
アドレナリンが出ているうちに、今すぐその頭ぶち抜いてやろうか...？？
「手当てするわよ」
その様子をジッと見ていたベルモットに手を引かれて私は一室に入った。
すぐに服を脱いで身軽になると、一気に脱力した。ソファーに座る前にシャワーにでも浴びてしまおうかとベルモットを見れば、彼女も一服していたのでシャワー室へと向かった。
シャワーを浴びれば勿論血は流れ出るので、結局シャワーを浴びても血まみれで部屋に戻ることになったのだけど。
いつの間にか呼んだらしい医者がいて、頭部の傷を見てもらいなぜか数針縫うことになった。
「いッ...！！」
「これ肋のところ折れてるかもねぇ、レントゲンないから分からないけど」
防弾チョッキなかったら貫通してたな、と思われるようなアザの数に自分でもひいた。
「はい、頭は明日から洗っていいよ。腕は弾貫通してたから、こまめに包帯巻き直すようにね。肋は自然治癒、これ痛み止め」
それだけ言うと医者は部屋を出て行った。
どこが痛いかと言われれば、今のところ全身。もう疲労困憊である、さっさと帰って寝たい。
「...明日、あなたのカレシ来るんじゃなくて？」
「...うげ」
なんでベルモットがそれを把握してるかも気になったが、この現状をどうやって打破しようかと唸ることになった。
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作者名：あおいろ | 作成日時：2020年1月2日 1時
