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「で、えっと、松田の彼女さんで間違い無いですか？？」
そう切り出したのは、猫目の男性。
着替えが終わり、全員分の缶ビールを持ちながらソファーへと向かう。
「あ、ありがとうございます」
気を利かせてか、初めましての3人がビールを持ってくれた。
「あ、俺、諸伏景光と言います。松田の同期です」
他の二人も、と催促する諸伏さん。
「俺は、伊達航です」
「降谷零です」
ガタイのいいお兄さんと、金髪のハーフっぽいお兄さん。名前を覚えたところで、私も自己紹介をする。
「山本Aと言います。大学二年生です、年下なので敬語なくて大丈夫ですよ？？」
そういうと驚く顔をする3人。どうしたのだろうか？？
とりあえず私は自分の腕の中に残ってるビールを、ソファーですでにくつろいでいる研二くんと陣平くんに渡した。
「えー、それじゃ、今週もお疲れ様でした。乾杯！！」
私もいつもの定位置である陣平くんと研二くんの間に腰を下ろし、降谷さんの音頭で缶をぶつけた。
テーブルの上に広がる料理を、美味しいと言って食べてくれる5人に、大家族の母親になった気分だな、とたくさん作った料理が消費されていくのを見つめる。
そんな話が盛り上がってる中、私はタバコを吸いにキッチンへと行く。
換気扇をつけて、棚の上にあるボトルを眺める。
「...飲むのか？？」
「うーん、何にしようかなと思って」
隣で陣平くんもタバコを吸い始めたと思ったら、研二くんも小走りでタバコ片手に寄ってきた。
「この家、ベランダ無いの不便だね」
「お前ご丁寧に換気扇の下で吸うもんな」
「だって、この家窓あかないから」
いくら自動換気がついているとはいえ、だいぶ部屋が煙たくなる。
今日は、バーボンにしようかな。そう思いながら、棚からバーボンを取り出す。
「キッチンで何してるかと思えば、タバコ吸ってたのか」
食べ終わったお皿を運んできてくれた3人。水につけておいてください、と伝えればまだ残ってるものもあるし、先にこれくらい洗ってお区よ、と言われた。
久々に甘えることにして、私はグラスとバーボンを持って席に戻った。
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作者名：あおいろ | 作成日時：2020年1月2日 1時
