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キッチンで缶ビールを飲みながら、夕飯兼おつまみになりそうな料理を作る。
二人が警察学校に進学してから2ヶ月が過ぎた。時期は6月、雨ばかりで私の大嫌いな時期だ。気がつけば、実親を失ってから2年。この世界に足を踏み入れてから2年、闇が深くなったなぁという自覚はある。
「...もうそろそろかな」
キッチンに置いてある小さな時計は20時を指していた。
なんでも、警察学校で仲良くしている人たちを連れてくるらしい。
まぁ確かに、二人とも今まで実家暮らしだったし、都内で一人暮らしで家が広い、尚且つ融通が利くのは私の家くらいかもしれない。もっとも、連れてくる人たちの家は知らないけれど。
手を洗って携帯を開くと、「もうそろそろ着くよ！」というメールが研二くんからきていたのでそろそろ着くだろう。
いつもは四人がけのテーブルに料理を並べているけれども、テレビ前のソファー前にあるローテーブルへと料理を並べる。
ピンポーン...
陣平くんには合鍵は渡してあるけど、万が一のことを考えて普段ドアチェーンをかけているから、チャイムがなる。
玄関に小走りで向かい、扉を開いた。
「いらっしゃい」
扉を開いて招くと、そこには思ったよりも大人数。皆スーツを着ていて、なんだかギョッとしたが5人を家に招き入れた。
「悪りぃな。ほらこれ」
袋に入ったお酒類を冷蔵庫に入れる。
「皆さん、先に着替えてはどうです？？」
テーブルの上に並べられた料理を見ながら喜んでるところは、みんな可愛らしいなぁと思う。陣平くんと研二くんがくる時って、いつも私がキッチンで料理してる時にパパッと着替えてしまうからあまり気にしてなかったけど。
「あー、私キッチンにいるんで、終わったら声かけてください」
再びキッチンに戻り、冷蔵庫の中を綺麗にする。
１段綺麗にお酒に埋め尽くされたお酒を眺めながら、この人数ならあっという間になくなるだろうなぁとすぐに想像がついた。
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作者名：あおいろ | 作成日時：2020年1月2日 1時
