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「...何でいるの？？」
私は家に着いた瞬間、玄関に並んでいる靴を見てそう呟いた。
「おかえり」
玄関にまで漂う夕食の匂い。今日は二人と一緒に帰ってこなくて正解だった。
「...ただいま、急だね」
「たまたま時間が空いてな」
そういうあんたらは、娘を一人暮らしさせて二人でどこに住んでんだって話だ。ここはカフェか何かか？？
微かにする火薬の匂いに、私は目を細める。
まただ...
この匂い...
バカでもわかる。正直関わりたくない、本能がそう答えてる。
出された夕食は、確かに私が一人で食べるよりもはとても豪華だ。
だけど、とても警戒してしまう。食べたくない。
「...いただきます」
「「いただきます」」
ニコニコとして雑談をする両親を見ながら、静かに端を進める。
この気持ち悪さは、いつまでたっても変わらない。笑顔を貼り付けた偽りの家族のような空気、二人の顔が私は怖い、その目は何を写してるの...？？
「学校はどう？？」
「...楽しいよ」
「お友達は？？」
「できたよ」
「男の子たちね？？うちに遊びにきてるのね」
その言葉に私は箸が止まった。
確かに我が家に彼らの私物が置かれていることはある。
だけど、基本片付けて掃除をしているこの家にそれを証明するものはない。
しかも、”男の子たち”と言ったのだ。
...どこで見てるんだろう。どこから見られてるんだろう。どこかにカメラがあるのか、それとも盗聴してるのだろうか、毎度両親が来るたびに念入りにチェックをしている。
はたまた、外から監視されてるのだろうか...？？
私は怖くなって口を閉じた。
あぁ、早く帰ってほしい。
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作者名：あおいろ | 作成日時：2019年11月17日 1時
