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真っ当な精神をしているかどうかと言われれば、きっともう壊れてると思う。

それでも大学には通って、任務もこなして、恋愛もしてた。

「...しばらく会えないねぇ」

なんだかんだ陣平くんも研二くんも、卒論にバタバタしながらも卒業できた。

警察官になることが夢だと語っていた二人は、晴れて警察学校にも入学することが決まった。

「ま、1ヶ月は我慢だな」

いつの間にかヘビースモーカーになっている陣平くんと換気扇の下でタバコを吸う。

私が喫煙者になったことについては何も触れないらしい。そこについてはありがたい、未成年だからとか言われたら渋々隠れて吸うことになってた。


世に言う大学卒のキャリア組の入校期間は6ヶ月。

そして、初外出外泊が許されるのは入校してから3週間。もちろん、警察学校という組織がものすごく厳しいだろうっていうのは知っているので、頑張ってくれ、としか言いようはない。

「ま、私はここで二人の帰りを待つだけだなぁ」

二人はこれから牢屋に入れられるんだな、と思うことにした。

「お前も、進級できたんだから2年も頑張れよ」
「まだまだ遊びどきかな」

実際、二人もこの時期遊びまくってたじゃん、といえば、そりゃそうだ、と髪の毛をくしゃくしゃにされた。

「...寂しいから、陣平くんのタバコにしようかな」
「...」

そういえば、彼はだいぶ変な顔をしていた。

「...別にいいが...」
「タバコばっかり吸ってたら肺がやられて、体力なくなって実技で点数取れなかったらバカだよね」

私がふと思って追えば、頭にゲンコツが落ちてきた。

「...ま、ハギならありえるかもな」
「あー...確かに」

自分らに劣らずヘビースモーカーな研二くんを思い出した。

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作者名:あおいろ | 作成日時:2019年11月17日 1時

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