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間違いなく普通の大学生でないことは自覚している。

組織の方も私がイレギュラーなタイプだということは把握してなのか、それともそもそも他人に興味がないからなのか、干渉してくることもない。

相変わらずジヴァニアの鬼のような訓練は続いているが、最近は実際に任務に当たることの方が多くなった。

いつの間にか、組織の中では”ベルモットのお気に入り”で名が通っているらしい。これでも一応コードネームがあるから、できればそちらでという感じだけど。

「へぇ、大学ってそんなことしてるのね」

先週ベルモットが買ってきたコーヒー豆を挽いて二人分入れると、私は机に課題を広げて紙を広げていた。

「まぁ。正直卒業できればいいから、高校の時よりかは楽だけど」
「よく聞く話ね」

実際日本の大学に通ったことはないだろうし、興味津々な彼女は私の課題をずっと眺めてる。さっさと終わらすと課題を閉じてカバンにしまう。


今日はここのアジトを使っている人たちは少ないのか、大分静かだ。

「...今日はここ、そんなに人がいないんですね」
「わかってて、ここを選んでるのよ」

そう言いながら座り心地のいいソファーに座るベルモットへと、私はそこそこいいところのクッキーを出した。

世界各国は勿論、私も把握してない数のアジトが散らばっている。

日本の中でも、特にこの東都にはあらゆるところに大小のアジトが存在している。

そのうちの一つなんだけど、だいたい私たちが使用するのは4つくらいだ。

「で??例の彼とは??」
「...私ベルモットとは、恋話したくないんです」
「あら、悲しいこと言うのね」

どうもこの人といると調子を狂わされるのだ。

それに、私と彼の恋愛話をしたところでベルモットには何の刺激もないだろう。どうせ「若いわね」って言われて終わりだ、わかってる。

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作者名:あおいろ | 作成日時:2019年11月17日 1時

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