【歌い手】眠いから、僕は世界に馴染めない【男主】

ともだち ページ3

「ふっあっふえぁ〜〜…」


だらしない欠伸をしながら僕は起き出す。

起きてすぐカレンダーを確認するのは、僕の日課だ。



「今日はぁ〜うぇっと〜〜26…にじゅうろく？」


電波時計に表された日にちを見て、カレンダーを見て、そして電波時計を見て、ようやく現実を見つめ始める。

やばい。

3日も寝過ごした！
嘘でしょねえ！
京との約束昨日だ！


「あああぁ〜〜と、兎に角、京に電話……」


携帯を除くと100件あまりの不在着信が。
血の気が引いていくのがわかった。


プルルルル、プルルルル、とコール音が数回流れた後、ガチャリと音がした。
そのあと流れて来たのは、京の怒声だった。



《こんのバカ！！今いつだと思ってんだ！！》

「……ごめんね」

《ったく、何やってんだよ？》

「寝てた」

《はぁ！？》

「3日くらい」

《ああ。てかだったら彼方さんに言っとけよ！》

「うわ、心配してくれてたの？ありがと」

《うわってなんだ》

「ごめんねーまた今度埋め合わせするからー」

《ハーゲンダ◯ツ奢れよ》

「うぃ。じゃぁねー」


ごめんね京。

どーしても眠くて。

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