欲の本 ページ2
欲の本
登場人物
主人公
日向真昼/14歳
真昼の母
日向氷雨/36歳
真昼の父
日向ハルノヒ/38歳
真昼は走り寄り、ハルノヒと氷雨に報告をした。
真昼「パパー！見てー！テスト50点満点中42点！」
ハルノヒ「おお、凄いじゃないか。」
氷雨「あら、本当ね。凄いじゃない。」
真昼「だ、だからね、新しい服買って欲しいなぁって……お願い？」
ハルノヒ、氷雨「駄目/だ。/です。」
えええええーーー！！！
と、大きな声が家中に響く。
真昼「な、何で、何でぇ！？こんなにいい点とったのにぃ！」
ハルノヒ「言っただろう。50点満点じゃないと服等は買い与えないと。」
氷雨「そうよ。決めたはずよ。」
むーーー！！また、大きな声が家中に響く。
真昼「じゃ、もう良いもんね！買ってくんないとべんきょーもうしないもんねー！」
ハルノヒ「分かった。お前には必要最低限服等は買い与えないようにする。」
氷雨「そうね。ケータイとゲーム機を取り上げて、お小遣いも無くします。それでいいなら、どうぞ、お好きにしなさい。」
えええーーー！又々大きな声が家中に響く。
ハルノヒ「お前、叫びすぎだ。近所迷惑だから、止めなさい。」
真昼「うう、分かったよー。勉強するよー。」
ハルノヒ「それでよし。」
夜11時半〜
真昼「うー、うちは貧乏じゃないんだから買ってくれたって良いのに…
……そうだ！お父さんの財布から2万位抜き取って明日ピ○ゴに買い物に行こう！！
よし……」
翌日〜
真昼(フフッ楽勝楽勝！よし、いこっーと！)
真昼「パパ、外行ってきまーす！」
ハルノヒ「ああ、行ってらっしゃい。あ、それと一応何処に行くのか確認させてくれ。」
真昼「友達の家だよ。」
ハルノヒ「そうか。じゃ。」
真昼「うん。行ってくるね…」
急にお腹に激痛が走った。
痛い。
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い。
赤い水溜まりが広がる。
そして、私は気を失った……
ハルノヒ「これで一冊目か。名前は……欲の本だな。これはなかなかの傑作だなぁ。はは。ははははははははははははははははははははっ！！」
赤い水溜まりは、魔法陣のように広がり、悪魔と共に消えていった。
欲の本、終幕〜
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