廿弐 ページ22
「禰豆子ォ!!」
ハッとしてねずちゃんの方を向く。
危ない危ない。イケメン許すマジとか思ってる場合じゃなかった。
ねずちゃんはさね君が差し出した腕からプイッと顔を逸らした。
えええええ……
かわいいかよ。
「ではこれで禰豆子が人を襲わないことの証明が出来たね」
「よしっ……!親方さん失礼……えっと、仕る!」
証明が出来たところでさね君のところへ向かう。
「もう少し自分大事にしてよね、さね君」
破いた羽織をさね君の腕に巻く。
「あとで誰かにちゃんと治療して貰って。良いな?」
軽く頭をデコピンする。
少し驚いた顔をして顔を逸らされる。
「あんがとよ、まふゆ……」
「どういたしまして」
意外といい子じゃん??
あ、子って年じゃ無いね。えへ
「ねずちゃんも良く耐えた。流石たん君の妹だね。偉い偉い」
「むー」
頭を撫でると気持ち良さそうに目を細める。
髪の毛さらっさら。かわいい。
「はい連れて行ってください!」
あれ?俺は?
「ちょっと待ってください!!」
刺した分……?
たん君の頭突きって鈍い音したよね??
さね君死なない?
「はぶぇ」
たん君に小石がぶつけられる。
「お館様のお話を遮ったら駄目だよ」
むい君めっさ怖い。
怒らせない様にしよ。
「まふゆは少しここで待っててくれるかい?」
「へ?あ、はい」
そう言って親方と柱の人達は館の中に入って行った。
ここ、良い庭だよな。
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作者名:空気 | 作成日時:2019年10月13日 0時