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拾捌 ページ18

体が揺れる感覚で目が覚めた。
空が綺麗だ。
かわいい子も居る。
俺の方がかわいいけど。

「まふゆ」

なんで俺の名前知ってんの。

「誰……ですか?」

「覚えて無いの?」

こんなかわいい子知ってたら忘れません。


「まふゆさん、起きましたか」
「あ……蝶々」

最後に見えた蝶々な美人さん。

この二人の他に七人居た。イケメンさんも居る。
たん君も寝ているみたいだけど居る。


「胡蝶しのぶです。覚えてませんか?」

「覚えてるも何も初めましてですよ?」

こんな美人な人忘れないし。


「死んでいない代わりに記憶喪失ですか……」


死んでいない代わりに記憶喪失?
俺が?

ないないない。
平成生まれのごく普通な一般人。


「まふゆ……本当に覚えて無いの?」

髪の毛の長いかわいい子が首をかしげてまた聞いてくる。

「ごめんなさい」


その子は酷い傷ついた顔をする。
そんな顔しないで欲しいんだけどな……

その子の口角を指で上げる。

「笑ってる方がかわいい」
「別にかわいく無くても良いんだけど」

男だし。
と少し不満そうな顔で此方を見る。


お と こ だ し ?

男の娘?ちょっと??

俺と同じじゃないですか!!かわいいし!!
いや、俺の方がかわいい!!!


「柱の前だぞ!!」

一人で葛藤している間にたん君が目を覚ましたよう。


柱って?確かに立派なお屋敷だけど?
そんなに敬う?

拾玖→←拾漆



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作者名:空気 | 作成日時:2019年10月13日 0時

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